ロイヤルカナン犬種別の中高齢犬が新登場、成犬用との違いを解説致します!

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2013年9月にロイヤルカナンの犬種別プードル・チワワ・ダックスから、中高齢犬用が新登場致しました。今までは成犬・高齢犬用だったものが成犬用に名称変更されました。その成犬用と中高齢犬用の中身の違いなどを解説致します。

原材料

早速、プードル専用成犬用の原材料を比較してみます。

プードル 成犬用
とうもろこし、家禽(鶏、七面鳥)ミート、植物性分離タンパク(超高消化性タンパク)、動物性脂肪、米、とうもろこし粉、コーングルテン、加水分解動物性タンパク、ビートパルプ、大豆油、魚油、酵母、植物性繊維、フラクトオリゴ糖、ルリチシャ油、緑茶・ブドウ抽出物(ポリフェノール源)、加水分解甲殻類(グルコサミン源)、マリーゴールド抽出物(ルテイン源)、加水分解軟骨(コンドロイチン硫酸源)、アミノ酸類(L-リジン、DL-メチオニン、タウリン、L-シスチン、L-チロシン、L-カルニチン)、ポリリン酸ナトリウム、ゼオライト、ミネラル類(K、Cl、Ca、Zn、Mn、Fe、Cu、I、Se)、ビタミン類(A、コリン、D3、イノシトール、E、ナイアシン、C、パントテン酸カルシウム、B6、B2、B1、葉酸、ビオチン、B12)、保存料(ソルビン酸カリウム)、酸化防止剤(BHA、没食子酸プロピル)

続いて中・高齢犬用の原材料を比較してみます。

プードル 中・高齢犬用
とうもろこし、家禽(鶏、七面鳥)ミート、米、動物性脂肪、植物性分離タンパク(消化率90%以上の超高消化性タンパク)、コーングルテン、加水分解動物性タンパク、ビートパルプ、大豆油、魚油、酵母、乾燥トマト、フラクトオリゴ糖、サイリウム、ポリリン酸ナトリウム、加水分解酵母(マンナンオリゴ糖源)、ルリチシャ油、緑茶抽出物(ポリフェノール源)、加水分解甲殻類(グルコサミン源)、マリーゴールド抽出物(ルテイン源)、β-カロテン、加水分解軟骨(コンドロイチン硫酸源)、アミノ酸類(L-アルギニン、タウリン、L-チロシン、L-シスチン、L-カルニチン)、ゼオライト、ミネラル類(K、Cl、Ca、Mg、Zn、Mn、Fe、Cu、I、Se)、ビタミン類(A、コリン、D3、イノシトール、E、ナイアシン、C、パントテン酸カルシウム、B6、B2、B1、葉酸、ビオチン、B12)、保存料(ソルビン酸カリウム)、酸化防止剤(BHA、没食子酸プロピル)
は中・高齢犬にだけ使用されている主原材料

上位の主原料についてはそう変わりがないのですが、細かい部分では乾燥トマトサイリウム(オオバコの一種)加水分解酵母(マンナンオリゴ糖源)が配合されています。トマトには抗酸化作用のあるリコピンが、サイリウムには食物繊維が豊富に含まれています。オリゴ糖は腸内をサポートするといわれています。

ダックス専用やチワワ専用も同様に、使用されている上位の主原料は順番が変わる程度で使われているものは変わらず、ダックス専用、チワワ専用ともにコーングルテンやサイリウム、加水分解酵母が追加されている程度の違いです。

成分表

成分表もプードル専用成犬用を比較してみます。

プードル 成犬用
たんぱく質 28.0%以上、脂質 17.0%以上、粗繊維 3.0 %以下、灰分 5.8 %以下、水分 10.5%以下、食物繊維 8.0%、ビタミンA 31、000IU/kg、ビタミンD3 800IU/kg、ビタミンE 600mg/kg

続いて中・高齢犬用の成分表です。

プードル 中・高齢犬用
たんぱく質 26.0 %以上、脂質 17.0 %以上、粗繊維 2.8 %以下、灰分 5.6 %以下、水分 10.5 %以下、食物繊維 8.1 %、ビタミンA 31、000 IU/kg、ビタミンD3 800 IU/kg、ビタミンE 600 mg

表示を見る限りそこまで違いはないのですが、ここに表記されていないリン値が低く調整をされています。

犬種 成犬用 中・高齢犬用
ダックス用 0.66 % 0.55 %
チワワ用 0.59 % 0.55 %
ダックス用 0.60 % 0.55 %

リンの過剰摂取は腎不全を進行させますが、AAFCOの基準で成犬用は0.5%以上(乾物値)となっており、成犬用も抑えられている値だと思いますので、健康なわんちゃんであればどちらであっても差支えがないと思います。

また、チワワ、プードルに関しては中高齢犬に多く起こる心臓疾患に配慮をして、タウリン、EPA、DHAなどの栄養素を配合しています。

粒形状

ロイヤルカナン粒画像比較(成犬・中高齢犬)

粒は大きく変わっています。個人的にはこれが成犬用と高齢犬用の大きな違いだと考えています。一般的なドッグフードと比較してふやけやすいタイプになっており、よく水分を暑い時期など食欲がない時期などにはふやかして与えることができ、粒自体もふやけやすい硬さなので顎の筋力が落ちた中高齢犬にも食べやすい粒形状といえるかと思います。

価格

価格は成犬用と比べて十数%高くなっています。粒の加工方法が特殊なことが大きな理由ではないかと推察されます。

こんな子にオススメ

すでにロイヤルカナンの犬種別成犬用を与えて頂いているお客様については、先述したとおり粒が中高生犬向けのものになっていることが大きな変更ポイントであるため、歯が弱ってきたり、食欲にムラが出てくるようになったら、変更を検討していただくほうが良いと思います。またシニア犬は腎疾患が死亡原因の上位を占めるため、低リンの中高齢犬用への移行は腎疾患進行を抑えるためにも有効かと思います。

中高齢犬との違いの解説は以上です。UGペット.comでは、今回新発売の中高齢犬用はもちろんのこと、ロイヤルカナン製品を全種類取り揃えておりますので、ご購入をぜひご検討ください!

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この記事の筆者

吉武 雄史UGpet Inc. 代表取締役社長

小学校の卒業文集に「ペットショップの店長になりたい」と夢を記し、20歳となり1年間アルバイトをして貯めた資金を元手として、明治大学在学中にUGペットを創業。現代表取締役社長を務める。愛犬はトイ・プードルのくるみとミニチュアダックスフントのビビ。ZENペットフードの開発者です。

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