脂質

脂質は三大栄養素のひとつであり、体の維持や運動における主要なエネルギー源になるほか、細胞膜・血液・ホルモンなどの構成成分となり、脂溶性ビタミン(A、D、E、K)の吸収のためにも必要な栄養素です。また、皮膚の健康を維持する必須脂肪酸を含んでいます。脂質が増えると一般的には嗜好性が高まります。

脂質は主に陸上動物や海産物の肉から摂取されます。肉自体の他に、動物性脂肪や動物性オイルから供給されます。また、大豆などの脂質を多く含む植物性由来の原材料から供給されているものもあります。

AAFCOの基準

AAFCOでは、成犬の健康維持に必要な粗脂肪の最小必要量を5.5%、成長期の子犬や繁殖時に必要な最小必要量を8.5%(DMB)としています。
※ 基準は改定される場合があります。

脂質の過剰摂取

肥満

脂質の増加はカロリー量を伴う場合が多く、脂質を多く取ることで消費カロリーを上回るカロリー摂取を長期間続けた場合には肥満になります。

高脂血症

脂質を過剰摂取することにより脂質代謝異常が起こり、高脂血症を発症する可能性があります。

脂質の欠乏

皮膚

脂質が欠乏すると必須脂肪酸も同時に不足する可能性が高く、皮膚の艶がなくなり、脱毛や浮腫、湿潤性皮膚炎を発病する場合があります。