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人にも犬にも吠えまくるミックス犬(マルポメ)の理由。

最近、ミックス犬のカウンセリングの問い合わせが本当に増えています。

今回の合宿ブログは、マルチーズとポメラニアンミックスのマルクルくんの記事です。

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ものすごく小さくて、顔も超可愛いマルクルくんですが、お客様がカウンセリングにいらした印象は、お客様がとにかく疲れ果てているということでした。

色んなしつけ方を試したり、社会化として、人にも犬にも慣らそうとしているのに、散歩中に犬が視界に入れば吠えまくり、すれ違う人が「可愛い~♪」と声をかけただけで吠えまくる。

もうどうしてよいのかわからない。

お客様は途方に暮れて泣いていました。

カウンセリングでマルクルくんを見た印象は強い。

なぜ吠えるのか?

原因が知りたいなと思いました。

合宿決定。

ペットショップで生後4か月半でお家に来たマルクルくん。

社会化が足りないままに、成長してしまいました。

お家に来た当初から吠えは始まっていたとのことなので、マルチーズ、ポメラニアンという吠えやすい犬種の気の強さ、吠えやすい性質は色濃く受け継いでいたものと思われます。

先日も書きましたが、流行ってるのかどうかわかりませんが、ミックス犬だから飼いやすいだとかはありません。

むしろ、ミックス犬の合宿は2つの犬種の性質があるので、大変なことが多いです。

合宿が決まって、私が思ったことは、マルクルくんのためはもちろんありますが、お客様の意識を変えるための合宿にすると決めていました。

どん底まで落ちたお客様を浮上させ、こんがらがっているしつけの情報を合宿中に整理し、お客様が見えていないマルクルくんの姿を見せて、理解してもらうための合宿。

かなりの強さを持つマルクルくんの性質もありますが、お客様が育てたわけですから、お客様が変わらないとマルクルくんも変わりません。

お店に来て、群れのメンバーと対峙したマルクルくんは吠えませんでした。

お散歩ではお互いにリードで繋がれていますが、UGはみんなフリーです。

相手に向かって吠えることは、直接ケンカを売ることです。

UGのメンバーにはケンカを売らない。

そこをなんとなくわかっているマルクルくんは頭はいいなと思いました。

夕方にお散歩に行ってみることに。

初日は20頭以上の犬とすれ違いましたが吠えず。

お客様にすれ違う瞬間の、吠えない動画を送りまくりました。

お客様は、奇跡が起きている。と唖然。

2日目の朝のお散歩で、最初に会った元気なチワワにだけ吠えました。

でも、意外だったのは柴犬やラブラドールなどの大きな犬には全く反応しないことでした。

面白い子だなぁ。と思いました。

そしてやはり頭の良い子だと感じました。

お客様は、なぜ店長との散歩では吠えないのかがとにかく不思議な様子でした。

それは、このブログで何度も書いていますが、私が力を抜いているからです。

別に吠えたっていいと思いながら歩いているからです。

お客様は、犬が見えた瞬間に道を変えたり、まぁ、よくある色んなトレーニング方法を試したそうですが、どれもダメ。

私は逃げない方法を選びました。

なぜか?

この子は強いから。

頭がいいから。

なんてことないよ。

店長と歩いてるんだから、他の犬、人は関係ないよ。

吠えたら、私がすみません、勉強中なんです。と代わりに謝ればいいだけなんですよね。

人がピリついたら、必ず犬もピリピリします。

マルクルくんは犬というものをまだ知りません。

知らない子に頭ごなしにNO!!と叱ったり、中途半端にあやしてもあまり意味がないどころか、逆効果になることも。

群れのメンバーと一緒に過ごし、遊べなくてもいいから、犬というものをまずは知る。

頭の良い子なので、納得すれば吠えないのではないかなと思いました。

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初日にこの笑顔ですからね。

たまりません。

すれ違う人にも吠えません。

なぜか?

私とマルクルくんのお散歩であって、ぶっちゃけて言えば他の人は関係ないからです。

体重が2キロにも満たないマルクルくんが歩いているだけで、たくさんの方が笑顔になり、「可愛い♪」と声をかけてもらえます。

合宿の子とお散歩しているときは、自分の子だと思って歩いているので、軽く「(うちの子世界で一番可愛いでしょー♪)ありがとうございます。」と言いながら、歩き続けます。

止まりません。

お客様はなぜ、せっかく色んな人が可愛いと声をかけてくれたのに、この子は吠えるのだろう・・と悩んでいました。

吠えるのは、マルクルくんがそれを望んでいないからです。

嫌だよとアピールしているのに、挨拶しなさい。と言われても無理なものは無理です。

トイプードルなどで、フレンドリーで初対面の人にもなつく子はいます。

でも、それって人間でも社交的な人もいれば、人見知りの人もいますよね?

マルクルくんはお母さんが大好きなんです。

お母さんとお散歩に行きたいんです。

極端に言えば、他の犬とか、人はどうでもいいんです。

飼い主大好きなマルチーズとポメラニアンの性質と考えれば納得です。

それを、例えば、ほら、せっかく可愛いって言ってくれてるんだから。とやったとしても、マルクルくんには迷惑な話しでしかないかもしれない。

私と歩いていても、マルクルくんはまただれか声をかけてくるんじゃないか?と後ろを気にしながら歩いていました。

もう大丈夫だよ。

店長とマルクルのお散歩だから、他の人は関係ないよ。とひたすら色んなところを歩きまくりました。

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小さいけれど、かなりパワーがあるマルクルくん。

家での暴れ、噛みつきもパワーの発散が足りていないからです。

刺激が足りていないからです。

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恵比寿ガーデンプレイス。

人もお散歩している犬もたくさんいます。

こうやって、立ち止まっているときに犬が近くを通ると、処理しきれずに吠えていまいました。

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吠えちゃった・・と緊張の面持ちのマルクルくんでしたが、別に叱る必要も、注意する必要もありません。

また歩き出して、私とのお散歩の世界に入れば吠えないからです。

とにかく歩く。

吠えなかった。という成功体験を積み重ねていく。

そうすれば自信が付いてきます。

自信が付いてくれば、笑顔になります♪

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小さい犬だから大人しい。

小さい犬だから弱い。

小さい犬だから抱っこ犬。

全てマルクルくんには当てはまりません。

気が強くて何が悪いのか?

イケイケのオラオラで何が悪いのか?

否定よりもまずは肯定を。

認めてあげなければ、この子の心の行き場は無くなってしまいます。

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お客様に、合宿の後はこうやって楽しくお散歩をしてもらいたい。

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ピリピリ、おどおどなんてしなくていいんです。

何も悪いことなんてしていないんですから。

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今日もよく歩きました。

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その子に必要な刺激、最低限のストレスを与え、それらをクリアできると、満足感が出てきます。

そして、こういう笑顔が出てきます。

あー、可愛いなー笑

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ドッグカフェにも行ってみました。

いつも協力してくださるお店のスタッフさんに感謝です。

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ここどこ?

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何もないときは吠えませんが、人の出入りの時はどうしても反応してしまいますね。

どれくらいの吠えか確認できたので、落ち着いたところで終了。

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力が入っていると吠えやすく、興奮しやすく、噛みやすいです。

脱力。

か、硬い・・笑

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それでも、あなたはどんどん眠くなーる。

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おやすみなさい♪

合宿が進み、スタッフと歩いても問題なし。

私とだけ歩けても仕方がないのです。

お客様と歩けるようにならないと。

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最後の方には、立ち止まっても吠えないようになっていきました。

そして、いよいよお迎えの日。

軽く、合宿の報告をして、必ず犬がいる代官山へ。

マルクルくんは吠えずに、スルーできました。

本当に嬉しそうな顔で、お母さんを見つめながら。

途中、同じ大きさくらいのミックス犬に吠えてしまいましたが、気にせず、その後も犬とすれ違いましたが、吠えることはありませんでした。

お店に戻り、お客様にこれからの過ごし方をアドバイスしました。

支配のトレーニングは絶対にしたくないという優しいお客様。

戦う必要はありません。

でも、マルクルくんのことを理解してあげなければいけません。

マルクルくんにはお客様しかいないのですから。

同じ吠える子でも、その場でじっと観察させる場合もあれば、マルクルくんのように、立ち止まらない方がプレッシャーにならないこともあります。

やり方は一つではありません。

だからお客様は悩む。

ネットにはこう書いてある、あの人はこうやれという、あの本には違うことが書いてある。

UGの合宿はそのあたりのぐじゃぐじゃになった飼い主様の考えを整理し、客観的に愛犬を見れるようにするためでもあると思います。

お客様が変われば、これからマルクルくんも変わっていきます。

どうか、マルクルくんを信じて楽しく暮らしてください。

マルクルくんと出会ったあの日の気持ちを忘れないでください。

確実にお客様も、この合宿を通して変わっています。

そのために密に連絡を取り合ったわけですから。

お客様は、UGを出た後、代官山でお友達と会い、そのあとは渋谷まで歩いてお散歩したそうです。

その間、約20分。

すれ違う犬に一切吠えず、立ち止まることもなく、お母さんもマルクルくんもお互いに前を見て、どんどん歩くことができて、すごく楽しかったです!!と報告をいただきました。

楽しかった。

これが一番お母さんの口から聞きたかった。

どうしても緊張しながらでないと行けなかったお散歩。

どこから犬が来るかな?

人相手にも、また吠えちゃうかな。と思いながらのお散歩はそこにはありませんでした。

お母さんとマルクルくんだけのお散歩。

マルクルくんも嬉しかったと思います。

本当に良かった。

それでも、マルクルくんはたくさんの課題があります。

決して飼いやすい犬とは言えないかもしれません。

でも、いいところがたくさんあります。

とにかくお客様がマルクルくんを愛してくれているので、私はこれからだと思っています。

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こういう素敵な笑顔を持っているのに、理解されていない犬がたくさんいます。

愛犬を誤解している飼い主の方もたくさんいます。

犬を飼ったなら、みんなに笑顔になってもらいたいなと思います。

お客様とマルクルくんとの縁に感謝します。

ありがとうございました。