愛犬が下痢や軟便になってしまった場合の、原因や解決方法をご紹介します。
下痢とは
通常は腸の働きにより水分は調節され、固形の便を形成しますが、何らかの問題により水分調整が働かず、水分を保持したまま排出されてしまうことを下痢といいます。便の形状は緩いゲル状、もしくは液体状になっています。下痢と合わせて嘔吐が併発する可能性があります。
下痢の原因と解決方法
下痢と起こす原因は軽度のものから重篤なものまで様々あります。下痢によって体内の水分が失われているので、無理のない程度に水分を補給する必要があります。
食べ物
過食
給与量の誤りや自由採食法等により食べ過ぎが起こる可能性があります。食べ過ぎの場合には、しばらくすれば落ち着きます。収まらない場合には24時間から36時間の絶食が推奨されます。フードの与え方の変更を検討する必要があります。
毒物・異物誤飲
生ごみや毒物などの摂取、異物誤飲などが原因で起こります。毒物や異物摂取による下痢が起こっている場合には、早急に動物病院へいき治療を行う必要があります。
異物に関しては全て出たと飼い主が判断しても、まだ体内に残っている可能性がありますので、念のため動物病院で検査を摺ることを強くお勧め致します。
消化不良
消化が難しい食べ物を与えた場合に起こります。しばらくすれば落ち着きますが、収まらない場合には24時間から36時間の絶食が推奨されます。
食物不耐性(食物アレルギー)
食物のアレルギー反応により下痢を起こす可能性があります。フードの原料を確認して、そのフードに使われていない原料を使用したペットフードへの変更を推奨致します。
乳糖不耐生
犬猫の多くは乳糖を消化することが出来ません。乳糖を多く含む牛乳などを与えてしまうと、下痢を起こす可能性があります。
ストレス
ストレスにより、腸の活動が十分に機能せずに下痢を起こす可能性があります。下記のようなストレス要因がないか確認してみてください。
- 飼い主との触れ合いの不足
- 暑さ(熱中症)や寒さ
- 落ち着けない飼育環境
- 長期間の留守番、運動不足
感染症
寄生虫やウィルスの感染により下痢が起こる場合があります。血便を伴うことがあり、早急に動物病院へいき治療を行う必要があります。
疾患
胃腸障害(胃腸炎等)により、腸がうまく働かずに下痢を起こす可能性があります。血便を伴うことがあり、早急に動物病院へいき治療を行う必要があります。