今回、合宿に来てくれたのは柴犬の子犬の女の子のココちゃん。
合宿に来る前からお客様にはご来店いただいてお話しをしていました。
そして、ワクチンが終わり、外に出れるようになり、いざ店長とご対面。
全く物怖じせず、私の手を興奮しながら噛みまくるココちゃん。
い、痛い(笑)
「早めに社会化を入れたほうがいいと思います。明日から合宿スタートでいいですか?」
早いほうがいいと感じるくらいにココちゃんはパワーが有り余り、刺激に飢えているように感じました。
翌日から合宿開始。
当然のようにみんなに囲まれるココちゃん。
当店卒業わんこのトーマスも、
子犬のリーダーの小次郎もココちゃんを受け入れず。
挨拶が出来ないのもそうですが、ココちゃんの強さに反応しているようでした。
男の子ならまだしも女の子でこれか・・・
トイプードルのみやびも、同じ合宿組のフレブルのりんちゃんも反応せず・・
でも、絶対にココちゃんと遊んでくれるだろうと予想していたのは合宿組のフレブルのバロン。
すぐに遊び始めました。
バロンも小さいときに、これまた合宿組の先輩の柴犬のげんがみっちりと相手をしてくれたからです(^^)v
大暴れするバロンに一日中付き合ってくれたげん。
その逆のパターンで、今回はバロンが柴犬のココちゃんを育てるのです!!
時には叱られ
調子に乗りすぎればキッチリとルールを叩き込まれました。
バロンの顔(笑)
でも、げんはバロンを弟分としてとても可愛がり、バロンは頼れる兄貴としてげんに全幅の信頼を置いていました。
大の仲良しです♪
ココちゃんの兄貴にバロンにはなってもらいます。
バロンも今回、後輩のココちゃんの相手をすることで一気に成長するでしょう。
ココちゃんに今、必要なのはしつけで抑え付けることでもなく、子犬が子犬らしく、遊びながら、時には叱られ、ルールを学ぶことです。
子犬です。
走りたければ走ればよいのです。
遊びたければ遊べばよいのです。
ただ、そこにはきちんとしたルールが必要です。
相手があってこその生活です。
犬同士の挨拶を覚える。ボディランゲージを理解する。
人の手は撫でるものであって、噛んでいいものではないことを教える。
ほとんどの子犬がそうですが、小さな頃から親兄弟から離され、犬同士の挨拶や、ボディランゲージなどを勉強する機会や学ぶ機会が無いままに飼主さまのお家に行く。
ほとんどのことが出来なくて当たり前だと思います。
UGペットの合宿はコマンドをメインに教えるということではなく、その子の気持ちを受け止め、理解し、人間と上手に生活できるようにこちらが誘導していくためのお泊りです。
柴犬のボディランゲージはちょっと他の犬と違い、誤解されやすいです。
社会化も身につけて帰ってもらいます。
たくさん遊んだ後はお水を飲む。
これから数日間、みっちりと君の知らない世界を見せてあげるね。
付いてきてねー(笑)
一方のバロンは、ココちゃんのパワーに付いていけず、夕方には爆睡(笑)
きっと、数日後にはバロンにも変化があるでしょう。
後輩犬のお世話をするということは、先輩犬のさらなる成長に欠かせないことだと私は考えています。
翌日も、ココちゃんはバロンにべったり。
バロンもココちゃんが可愛いようで、ずっと面倒を見てくれています。
いろんな種類のおもちゃで遊びます♪
刺激的で、楽しい経験ですね。
初日は他の犬とかなりの距離感がありましたが、少しずつ慣れてきました。
ココちゃんを合宿にすぐに来たほうがよいとお客様にお話ししたのは、ワクチンが終わった直後の月齢なのに、普通に歩いて、お散歩しながらお店に入ってきたからです。
外の世界を怖がらないということは、他の犬よりもさらに大量の刺激を与えなければいけません。
刺激が足りなければ、子犬は刺激を求めて人間が問題行動と呼ぶ、いたずら、噛む、吠えるなどのパワーを別のとことで発散しようとします。
普通の子犬が怖がる中目黒駅前のガード下も余裕の表情。
面白いですねぇ。
気の強い犬は店長の大好物なのです♪
スワレやフセなどのコマンドはあまり教えませんが、ご飯のときは別です。
食に執着している犬に近づいたりすると、唸ったり、噛もうとする犬がいます。
ココちゃんの噛む力は強いです。
誰からご飯を貰っているのかを認識してもらうためにマテをきっちりやりました。
甘噛みも早めに治します。
子犬のうちだからまだいいよね。ではなく、子犬のうちだからこそ、正しい方向に導いてあげることが大事だと思います。
成長し、体が大きくなり、力が強くなってから、慌てて、犬のしつけ本を片手に「No!!」と大声を出したり、床を丸めた新聞紙でバンバン叩いても、子犬からしてみたら母ちゃん、いきなりどうしちまったんだ?と混乱するでしょう。
それでも治らないと、反抗している、飼主がリーダーになっていないからだ!とさらに犬にきつく当たり、さらにマズイ方向に向かっていく。
最初から、お利口な犬はほとんどいません。
逆に最初からおバカな犬もほとんどいません。
大事なのは、その子をきちんと理解してあげること。
犬種の特性を理解してあげることです。
柴犬は信頼した人には全幅の信頼を置いてくれる素晴らしい犬種です。
ココちゃんには、的確に、きっちりとルールを教えていきます。
ココちゃんが迷わないように。
あれれ?眠くなっちゃった(笑)?
初日は興奮しまくりで周りが全く見えておらず、ヒンヒン言いながらずっとうろうろしていましたが、思う存分暴れ、力を解放した結果、群れのみんながいてもお昼寝できるようになりました(^^)v
吠えまくる、落ち着きがない犬というのは大体が不安と緊張に体も心も支配されています。
うーん、リラックスした表情で寝ていますね(*^^*)
後ろ足もびろーん(笑)
他の犬が疲れていれば、外に連れ出し、刺激を与えます。
可愛いなぁ(*≧∀≦*)
またすぐに寝ます。
そして、2時間くらいすると目が覚め、おトイレをしてまた遊び、また寝てを繰り返して子犬は成長していきます。
何度もこのブログで書いていますが、子犬は1頭では育ちません。
お互いに気持ちが繋がりやすいのはやはり散歩です。
涼しくなった夜にお散歩。
代官山に行きました。
ウインドウショッピング(笑)!?
蔦谷の前で柴ドリル!!
耳を見てください。
リラックスしてきましたね。
散歩をしていると、リードを通して犬と繋がっていく感覚があります。
散歩はただ歩くだけではありません。
さすがにパチンコ屋さんの大きな音には反応しましたね。
初日は触ろうとするだけで「うきゃー」と声をあげ、手を噛みまくっていたココちゃん。
今はどこを触っても気持ち良さそうにしています。
スイッチのONとOFF。
それをきちんと教えてあげれば、子犬は自然と落ち着いていくのです。
遊んで、刺激や必要なストレスを与えて、色んな経験をさせて、その子の受け入れることの出来る可動域を少しずつ広げていくのです。
柴犬はその可動域が広いといえる犬種ではありません。
それは決して悪いことではなくて、子犬の頃からしっかりと自分を持っていて、自分で考え、行動できる素晴らしい犬種ということです。
しかし、それがマイナスに働くとイヤなものはイヤとなりがちです。
ココちゃんにはみんなから愛される柴犬に成長してもらいたいです。
夜が明けて、ココちゃん準備はバッチリ!!
肉球が可愛い~(ノ´∀`*)
バロンに対し、信頼が深まり、さらに甘えていきます。
慣れれば、慣れるほど、バロンに甘え、当たりはきつくなっていきます。
とがった乳歯で噛まれれば、犬も痛いです。
でも、噛んで、噛まれてを繰り返して子犬は成長していきます。
バロンもポメの小次郎がうんざりするくらいに甘えまくりました。
今まで自分が先輩にやっていたことを今度は先輩となったバロンが後輩であるココちゃんの思いを受け止めるのです!!
さぁ、ココちゃん、思いっきりバロンに思いのたけをぶちまけろっ!!
Σ(゜Д゜)
(゜ロ゜;ノ)ノ
激しい・・
そして、ココちゃん、バロンを滅多噛み。
バロンも負けじと、回転しながらの裏拳で応戦(笑)!?
バロンも頑張れ!!
立場は逆ですが、前に見たような、似たような光景が延々と続きます。
子犬が遊ぶのは当たり前。
子犬が暴れるのは当たり前。
ガンガン暴れろーっ!!
どうしても、この写真を見ると恐竜映画のジュラシックワールドを思い出します(笑)
がおー!!
あんまり熱が入りすぎると、ポメの小次郎が「そんくらいにしとけよ。」と間に入ります。
それでもこの2頭は止まらない。
バロン、めっちゃほっぺた引っ張られてるけど・・(笑)
バロン「あだだだだだ!!おれのほっぺた無くなっちまう!!」
さすがのバロンもこの後はキレてました\(^^)/
バロンとの遊びがスイッチONなら、歯を触らせる練習はスイッチOFF。
初日は絶対に許さなかったですが、少しずつ信頼関係も出来てきて、心にも余裕が出てきました。
一度、「うきゃーーー」となると、大変なので少しずつ慣らしていきます。
爪きりが大嫌いな柴犬はかなり多いです。
子犬の頃から前足を触って、少しずつ慣れさせます。
よく我慢出来ました(^^)v
再び、スイッチON♪
思いっきり、楽しむ時間と、落ち着いて、冷静になる時間。
両方ともに大事です(*´ー`*)
群れにも違和感なく馴染み、
でもやっぱり遊ぶのは大好きなバロン♡
「あいつの歯、痛いんだよ!!こっちが優しくしてりゃバクバク噛み付いてきやがって~。チッキショー!!」
ケージに思いのたけをぶちまけるバロン(笑)
後輩犬の相手をすることによって、今まで相手をしてくれていた先輩犬の気持ちがわかります。
大きなきみの相手をしてた、きみより体の小さなポメの小次郎先輩はもっと痛かったと思うよ?
いい表情になってきましたね。
お迎えに来る前の日に、お客様が様子を見に来てくださいました(*^^*)
穏やかに触らせてくれるココちゃんに喜んでくださいました♪
さぁ、ラスト1日頑張ろう!!
でも、そこには満足そうにお昼寝をし続けるココちゃんの姿がありました。
いい感じ。
素晴らしい。
合宿の成功を確信し、後はお迎えを待つのみとなりました。
そして、夜のお迎えのとき。
いつもの様に、合宿の最終日に嬉しそうなお母さんやお父さんに、穏やかに抱っこされて帰る・・はずでした。
お迎えに来て、触らせないくらいに興奮し、私にも飛び掛ってくるココちゃん。
なぜだ?
これはダメだ・・・
まさかこんな結果になるとは思いませんでした。
追い込んでも逆効果になると思ったので、そのまま帰ってもらい、その後も詳しくお客様にココちゃんの様子を教えてもらいました。
そして、1週間後にもう一度預からせてもらいました。
うん、いい方向にいっている。
大丈夫だ。
この前のあれは一体なんだったんだ?
そして、再びお迎えのときに前回と同じモードに\(^^)/
お父さん、お母さんに会えた喜び、興奮で我を忘れてしまうということがわかりました。
端から見ていると、ぶち切れているようにしか見えません(笑)
柴犬、というかココちゃん、わかりずらいよΨ( ̄∇ ̄)Ψ
合宿の最終日、大人しくなった昼間と、お迎えの際の騒いだときの、あまりのギャップに動揺し、冷静に見れなかった私もまだまだですね・・・。
うきゃきゃーーーーーっ!!と絶叫するココちゃんに「落ち着いて。」と諭すこと数分。
スッと力が抜けて、落ち着きを取り戻しました。
よし。
これをこれから何度も繰り返し、落ち着かせていけば大丈夫。
これから、少しずつ色んな経験を積み、世界を拡げていけば今の状態が笑い話しになると信じています(*^^*)
本当に毎回、合宿を通して犬から学ぶことがたくさんあります。
これからもフォローをさせていただければと思います。
ありがとうございましたm(__)m