今回のような相談や質問が多いので、記事にまとめます。
子犬を飼われている方の参考になれば幸いです。
先日、お客様から電話がありました。
お客様「店長、うちのOOがご飯を食べないのですが・・・。」
店長「なるほど。何か変わったことはありませんか?体調が悪そうであるとか、ここ数日いつもと違う環境におかれたとか、何か特別なことをしたとか?」
お客様「いいえ、なにも特別なことはしていませんし、見た感じは全くいつもと変わりません。なのに、フードを食べないんです。」
店長「試しに、好きなおやつを与えてもらってもよいですか?食べると思うのですが。」
お客様「はい、喜んで食べます!!」
店長「確か、もうそろそろ6ヶ月くらいになりますよね?」
お客様「はい。」
店長「おめでとうございます。OOは大体の成長が終わったのだと思います。」
お客様「???すみません、店長の仰っている意味がわからないのですが・・。」
小型犬に多いのですが、生後6ヶ月くらいでフードを完食しなくなったり、いつもの量を食べずに残すようになることがあります。
早い子だと、生後5ヶ月くらいでその兆候が現れる子犬もいます。
何度もこのブログで書いていますが、UGペットの子犬はうんちの状態を見て、きちんと消化できていれば、食事制限などは一切せず、無制限にフードの量を与えています。
メーカーが書いている与える量の目安を守らなくていいのか?
あくまでメーカーが決めた量であり、絶対的な数値ではありません。
人もそうですが、犬も個体差があります。
運動をたくさんする犬なのか、活発な性格なのか、大人しい性格なのかによってもその子が欲するフードの量は変わってきます。
お客様のわんこはかなり小さいです。
超大型犬は成長期を過ぎるまでに2年以上かかることがあります。
逆に超小型犬は早ければ6ヶ月で大体の成長が落ち着いてくる子もいます。
その子が最初にお店にお泊りに来たときは生後4ヶ月でしたが、その子が欲する量に全く足りておらず、お客様に説明をしてフードの量をセーブしないようにアドバイスしました。
お泊り中から、フードの量を増量しました。
嬉しそうな顔でモリモリご飯を食べて、お家に帰りました。
それから2ヶ月経ち、その子の体は正常に育ち、本能が「もうこれ以上はたくさん食べなくていいよ」と教えてくれたのです。
そのような場合、大体の子犬は朝ご飯を残すことが多くなります。
で、夕方はきちんと食べることが多いです。
お客様には「もう量は増やさず、場合によっては朝ご飯の量は減らして大丈夫ですよ。」とアドバイスさせて頂きました。
そこで陥りやすいケースとして、食べないからとおやつを多くしたり、より味の濃いものにしたり、缶詰を何も考えずに簡単に与えたりすることです。
よく聞く「うちの子ささみしか食べないの」というお客様がいます。
ささみとキャベツで犬は生きていけません。
成長期を過ぎた→本能的に食べる量が減る→飼主様、昨日までに食べてたのになんで?と焦る。試しにおやつやささみをあげてみる→子犬は美味しいのでそんなにお腹は空いていないけど食べる→飼主様、食べた!!もうこのフードは食べたくないのね、もしくはなにかトッピングをしなければ食べないと思い込む。
簡単にいうとこんな流れでしょうか笑
それを続けるとどんどん味のついたもの、味の濃いものにシフトしてしまいがちです。
一度、そこにはまると、食べなかったらどうしよう・・という不安からなかなかそこから抜け出せなくなります。
成長期を後で取り戻すことは出来ません。
UGペットが販売している子犬が生後6ヶ月までお店にいていいと思っているのは、何もトレーニングだけの問題ではないのです。
きっちりと体も心も育てることが大事だと思っています。
ただ、注意点が何点かあります。
・下痢をしたり、吐くなどしている。
・普段、遊ぶおもちゃで遊ばない、喜んでいく散歩に行かないなど明らかに元気がない。
・普段は喜ぶおやつなども食べない。
などがあった場合は体調を崩している可能性がありますので、普段から子犬をよく観察することが大事です。
一生に一度しかない子犬の成長期を見守れるのは飼主様だけです。
その子の体も心にも影響しますので、きっちりと良質なご飯を与えて育てて欲しいと思います。