今回、合宿の依頼を受けたのは、柴犬の子犬のげんくん。
お客様がげんくんを飼い始めて数週間ですが、ブログを見てくださったお客様が子犬の社会化の重要性を考えて下さり、合宿に来ることになりました(*^^*)
うん、お店に来たげんくん、思いっきり警戒してます(笑)
甘噛みがすごいとのことでしたが、案の定、頭を撫でようとすると、手をパクリ、抱っこしようとすると、うきゃーっ!!と、全力で爪で所構わず引っかきまくり、とんがった乳歯で噛みまくる\(^^)/
出会ってすぐに私の手首はバリバリに引っかかれ、噛まれ、傷だらけに(T_T)
痛い・・
痛いよげんくん(笑)
柴犬は愛玩犬ではありません。
自分をきちんとしっかり持っている犬です。
甘えるのは大好きですが、愛玩犬よりは距離感はある犬種です。
暴れまくるということは、緊張と不安と、私とは初対面だったので恐怖もあったと思います。
怖くないんだよと伝えるために、落ち着くまで辛抱強く待ちました。
最初は険しい顔をしていたげんくんも、冷静になり、落ち着いてきたらこの表情です。
リラックスしているのがおわかりになりますでしょうか?
目にも力が入っていません。
柔らかい表情になりました。
落ち着いてからでないと、なにも理解は出来ないですし、受け入れてもくれません。
子犬を飼ったばかりで陥りやすい失敗として、いい子にしなければ!!と、子犬に余裕が無い状態でしつけを入れようとすることがあります。
この場合、子犬に余裕が無いわけですから、いくら飼主の方が必死になってもついていけず、すれ違いが生じて、抵抗してしまうことがあります。
それを、また必死に押さえつけようとすると、子犬はまたわけがわからずに抵抗し、それが繰り返され、いつの間にか問題犬といわれ、負のスパイラルに陥ってしまうケースがあるのです。
人が犬のリーダーにならなければいけない、犬に舐められてはいけないというような、支配を前提としたしつけはあまり考えないほうが良いかと思います。
あくまでも「ルール」を教えるスタンスでいいのではないかと思います。
人を噛んではいけないよ
犬を噛んではいけないよ
人と犬に最低限の挨拶はできるようになろうね
ところ構わず吠えすぎてはいけないよ
トイレもトイレシーツや決まった場所でしようね
散歩は楽しむのはいいけど、落ち着いていこうね
上記にあげたことを最低限クリアできれば、少なくとも飼いきれなくなるということはないと思います。
難しく考えず、シンプルに。
その子を支配するのではなく、その子がなにを考えているのかを「理解」してあげることが重要なのです(*^^*)
体を触らせるのは時間をかければなんとかなりそうなのはわかったので、どういう性質を持っている子なのかを観察することから始めます。
ご飯を食べているときに、そっと食器に触れてみる。(場合によってはとても危険なので真似しないようにしてください)
ご飯の準備中は興奮しますが、極端に攻撃性がないことがわかりました。
スタッフが掃除機をかけているときの様子も特に緊張したりはしていないですね。
お店にいることを楽しみ始めたげんくん。
喜びの大ジャンプ(笑)!?
時には、自分よりも大きなハスキーに出会ったり(ノ´∀`*)
室内に慣れてきたら、いよいよお散歩の練習を開始します。
何度も言いますが、室内と外を比べた時に、圧倒的に外の刺激の方が勝っています。
室内でパワーをあり余せているのなら、外で発散すればよいのです。
まずは、外を行きかう人やタクシーなどの車を眺める。
歩き始めてすぐに、工事をしているところのお兄さんにご挨拶♪
通常では、このような制服を着ている方を怖がる子犬は多いのですが、げんくんは全く気にせず、お利口さん。
柴犬は成犬になると、落ち着く子が多いです。
好奇心の強い子犬のうちにたくさんの経験をさせることが必要なのです。
できれば、生後6ヶ月までに経験させておきたいですね。
おぉ、思ったよりも歩く!!
いい感じ~(*´∀`)♪
お散歩中のトイプードルさんにご挨拶。
こちらの方は「私も柴犬を飼っているのよ」と仰ってげんくんを可愛がってくださいました♡
東急東横線の電車に釘付け。
電車は初めて見たのかな?
車を観察し、道を挟んだオートバックスに止まっていたスポーツカーのエンジン音に耳を澄ませていました。
と、ここで、げんくんが前に進まなくなってしまいました。
最初のお散歩なので、無理に進む必要はないかなと、げんくんが行きたいように歩かせると、先ほど進んできた道を迷いなく戻っていきます。
途中、チワワさんに会って、またまたご挨拶。
なんと、げんくんは来た道をそのままなぞるように帰ることができました!!
なぜ!?
道を覚えていた?
こんな子犬は初めてです。
そして、合宿中にげんくんの相手をするのはもちろん、ポメの小次郎です(*´ー`*)
初日にげんくんは小次郎兄ちゃんが大好きになりました(笑)!!
人も犬も子犬をきちんと受け止めてくれる存在が必要なのです(^^)v
子犬は色んなものを口にくわえて、噛んだりして確認して成長していきます。
げんくんの後ろのお店の壁紙も、歴代の子犬に引っかかれ、噛み千切られ、ボロボロです(笑)
人の手を噛んだり、イタズラしたときに、ただ叱るだけではなく、これなら噛んでいいよ、と噛んでもいいおもちゃやガムなどの代替品を与えると子犬も叱られたというマイナス感情で終わらずに済みます。
叱りっぱなし、まだ子犬だから・・という噛ませっぱなしは辞めましょう。
骨をかなり気に入ったげんくん。
ノリノリ♪
骨ならいくら噛んでも叱られることはありません。
気の済むまでどうぞ(*≧∀≦*)
こうして、合宿は幸先の良いスタートをきることが出来ました(^^)v
続く。