コーギー15歳の大往生。ペットロスを乗り越えられるか?

2018.2.26の夜に店長の愛犬であるコーギーのジャックが亡くなりました。

いつもお店で話したり、ブログで書いたりしていますが、ジャックは私の人生を変えた犬であり、最高の犬でした。

この記事をただ悲しいだけのものにするつもりはありません。

ジャックが最後に私に教えてくれたこと、残してくれたものがたくさんあります。

よくお客様に、「店長は、小さな頃から動物に囲まれて過ごしたから、犬の気持ちがわかるんですよね。」と言われることが多いのですが、はっきり言って私は動物を飼う知識もセンスもありませんでした。

写真は実家で飼っていた雑種のゴン太です。

ありがちな話しですが、自分が飼いたいと言ったものの、世話はほとんどせず。

散歩もろくにいかず、繋ぎっぱなしでした。

やっと世話をするようになったのは、高校の部活が終わった後。

それも、翌年に専門学校に上京するまでのわずかな時間でした。

楽しそうに海を走るゴン太。

本当に犬のことは何も知らず、動物の学校に行くのだからと、本屋で犬種図鑑を買い、その本の後ろのモノクロページに書いてあった「フィラリア」という病気があるとわかり、動物病院に行ったもののすでに陽性でした。

この時から、本屋に行っては片っ端から犬の本を買いまくり、読み漁りました。

専門学校に入る頃には、犬種図鑑の全てを丸暗記するくらいに。

海を走るゴン太を見るのが好きでした。

東京の学校に通うことになり、街中を犬が歩いている姿を見て衝撃を受けました。

図鑑に載っている犬種がたくさんいること。

今は帰省すると色んな犬種を見るようになりましたが、実家にいた頃は、雑種か柴犬くらいしか見なかったので、ビックリしました。

ダンディなおじ様が連れて歩いているミニチュアシュナウザー、キレイなお姉さんが連れているミニチュアダックス。

みんなキレイで落ち着いていました。

お家の中で大事に飼われているんだろうな。ということが一目でわかりました。

その時に、初めてとんでもない飼い方をしていたのだとゴン太に申し訳なく思いました。

ゴン太は、私が上京してから2年後にフィラリアで亡くなりました。

自分の無知と責任感の無さから、ゴン太は寿命を全うすることなくこの世を去ったのです。

この時に、次に自分で犬を飼うときは、ペットショップ店員になっているだろうから、プロとして責任を持ってきちんと飼おう。と思いました。

それからさらに猛烈に勉強しまくりました。

専門学校を卒業し、中目黒のペットショップで働くことになりました。

どうしても自分の犬が欲しいという気持ちは抑えきれず、その想いは日に日に強くなっていき、考えた末に子犬を飼うことになりました。

そして、ジャックと出会いました。

ジャックとの出会いの記事は下記にリンクから見れます。

コーギーのジャックと店長の出会い。

飼い始めは、弱々しい感じだったジャック。

ゴン太のことがあり、絶対に失敗は出来ない。とひたすら思っていたことを今でもはっきり覚えています。

学校を卒業し、プロになり、適当に飼うわけにはいかない、キレイにして、きちんとしたフードを与えて、みんなのお手本になれるように社会化とトレーニングもしなければいけない。

子犬を飼った嬉しさ、喜びよりも、失敗は出来ないと、とにかくプレッシャーでした。

幸い、働いていたお店はレベルがとても高く、先輩のスタッフさんが飼っていたボーダーコリーのロビンがジャックの親代わりになってくれました。

わからないことだらけだった自分とジャックを助けてくれました。

先輩とロビンがいなかったら、どうなっていたのかな。と思うくらいです。

私の仕事の基礎は全てここで学びました。

ここで働いていなかったら、おそらくこの仕事は続けていなかったと思います。

プロである前に、愛犬家であること。

犬が好きという気持ちを忘れないことを学びました。

とにかく1歳までは、社会化を意識しました。

ありとあらゆる場所に行き、人や犬と会わせて世界を拡げました。

ジャックが1歳を過ぎ、転職し、その職場でもジャックは看板犬をし、そのお店では、子犬をブリーダーさんから直接譲ってもらい、社会化を入れてお客様に子犬をお渡ししていました。

ジャックが7歳になる年に、フレンチブルドッグのボルドーを2頭目として迎えました。

どの子がボルドーかわかりますか笑?

答えは1番左側の子です。

ジャックにボコボコにされながらも、

1歳を過ぎるころには立派な弟になりました。

マイペースな弟。

ジャックとは真反対ですが、ボルドーから私が学ぶことも多かったです。

そこでも店長や学校の講師を務め、2012年にUGの店長になりました。

今までと同じように、子犬は社会化をしてからお客様にお渡しするように。

ジャックをリーダーとして、群れを何年もかけて作っていきました。

ジャックがいなかったら今のUGの群れはありません。

どんどん拡大していく群れ。

ジャックイズムは、ぺきおへ、ぺきおからトイプードルのはっちゃんへ、はっちゃんから、ポメの琥二郎へ、琥二郎からみやび、レン、しずくとリーダー犬は移り、今は黒プーのロゼがリーダー犬を務め、それに新しく来た子犬の牡丹が続く流れになっています。

子犬は1頭では育たない。

悩んでいるお客様、誤解されている子犬のために合宿、社会化お泊りが始まり、今はそれらが私のメインの仕事になりました。

UGでもジャックはお店にいるときは看板犬を務めました。

スタッフもジャックと相思相愛になり、ジャックもスタッフのことが大好きでした。

ぺきおにリーダーの座を譲り、10歳を過ぎるまでずーっと3つのお店の看板犬をし、リーダー犬の重責から離れ、ゆったりと過ごせるようになったジャック。

とにかく走るのが大好き。

休日に犬仲間とお出かけするのが最高に好きでした。

ジャックの後ろ足が弱くなるまでは、たくさん色んなところに行きましたね。

本当に良い思い出です。

楽しかったねー。

しかし、その後に右目が緑内障になり、

眼球の摘出手術をしましたが、

見事に復活。

痛みから解放されました。

痛みから解放されたジャックは、

とにかく走って、

走って、

走りまくりました。

13歳を過ぎても、老いを感じないくらいにジャックはとにかく若かったです。

しかし、2016年の夏に脾臓ガンが見つかり、すぐに手術をしました。

大きな傷口が残る手術でしたが、

痛みでご飯は食べれないと思います。という先生の話しとは違い、すぐにご飯をがつがつと食べたジャック。

すごい精神力。

こういう時に強い犬というのはプラスに働くんだなー。と思いました。

今回も見事に復活!!と言いたいところでしたが、そう上手くはいきませんでした。

手術後の検診。

ガンが転移していないかを調べました。

先生から、もし転移するとなると次は肝臓です。と言われました。

エコーを撮ると、先生の表情が曇りました。

「肝臓に転移しています。」と先生。

「嘘ですよね?手術前までは無かったのに!?」

肝臓にはもうすでに腫瘍が2~3個ありました。

手術は出来ない。

先生はハッキリとは言いませんでしたが、余命は数か月でもおかしくないとのことでした。

信じられませんでした。

その後も、病院に検査にいく度に肝臓の数値は悪くなっていくばかり・・・

手術後は、うんちの状態が悪く、腸の状態が悪いとどんどん弱ってしまうのは目に見えていたので、フードやサプリを調整して、うんちの状態が良くするのに数ヶ月かかりましたが、正常のうんちに戻しました。

写真は、当店でオススメしている、乳酸菌生成エキスの智通です。

薬に頼らず、ジャック自身が持つMY乳酸菌を増やそうという考え。

私が飲んでいる智通をジャックにも与えました。

しかし、まだまだ受難は続きます。

術後で体力、筋肉が落ちたのと同時に、コーギーに多い病気の変性性脊髄症を発症。

通称DM。

後ろ足から少しずつ麻痺が進行していき、約2~3年かけて麻痺は全身にかけて起こり、前足、上半身と続き、最終的には呼吸障害で亡くなります。

本当にこの頃が一番キツかったですね・・・

バカだと思われると思うのですが、あまりに元気で、ずーーーーーっとジャックと一緒にいられるんじゃないかと思うくらいだったのに、いきなり老いという現実を突き付けられた感じがしました。

腸の状態が良くなり、状態は安定し、それからもジャックは元気を取り戻しました。

それでも、ついこの間までボール投げで爆走していたのに、走るどころか、歩くことも困難になっていくなんて・・・

そんな日々が一年続いたある日、転機が訪れました。

犬仲間と行った富士山のふもとでのキャンプ。

その帰りに出会った、子犬の陽斗くんと遊ぼうとしたジャック。

余命がなんだ。

ジャックの心はまだ死んでない。

飼い主が諦めてどうするんだ。

そして、オーダーメイドの車椅子を作ってもらい、

1年ぶりに大好きな公園で、

最初はぎこちなかったし、たった数メートルだけでしたが、ジャックは再びボール投げが出来るようになったのです。

ジャック復活。

あの日の感動、ジャックの笑顔、キレイな夕日は一生忘れることはないと思います。

そして、「なんで?なんでジャックに車椅子買ってあげないの?迷ってないで早く買いなよ!!」と強く後押ししてくれた犬仲間に本当に感謝してます。

この車椅子での復活が無かったら、ジャックはあのままガリガリに瘦せ細り、弱っていったと思います。

いつもはバカ話しばかりだけど、ここぞという時になる仲間たちや先輩。

本当にありがとうございます。

店長の遅い夏休み。

車椅子を作ったのは、海に来る数日前。

間に合って良かったです。

本当に嬉しそう。

ゆっくりとだけど、確実に着実に歩けてる。

本当に良かった。

結果的には、ジャックと行く最後の夏の海になりましたが、この満足そうな笑顔が見れたことは忘れません。

その後もカートデビューを果たし、

すっかり表情が明るくなったジャック。

ボルドーはもうちょっとやる気出しなさい笑

お正月も海ざんまい。

この時も天気が良くて、海がキレイで、ジャックの笑顔も最高でした。

海も本当にキレイでした。

これがジャックと行った最後の海になりました。

UG新年会も参加して、

UGチームの中では聖地と化しつつある、nicoriさんのニコママには、ジャックとボルドーにどうぞ。と手作りのおやつやワンバーグをもらったりで、いつも気を使っていただきました。

本当に美味しそうに、いつもあっという間に食べていましたね。

本当にありがとうございました。

お店にいる間、久しぶりにぺきおことぺぺろんにも会ったりで、ジャックも嬉しそうでした。

私の休みは必ず午前中は、いつもの公園でボール遊びをしながらまったりと過ごしました。

時には子供とボール投げをしたり、

うさぎさんと遊んだり笑!?

そうそう、亡くなる前の休みの日には、犬用の靴のメーカーさんが、わざわざ私の自宅の近くまで来ていただいて、靴の試着をさせてもらいました。

色んな靴などを試しましたが、すぐに脱げてしまったり、破れてしまったりで、結局のところ、車椅子でアスファルトの上を散歩することが難しく、柔らかい芝生の上に限定されていました。

メーカーさんに見守られながら歩き始めるジャック。

足がこすれると、すぐに血が出てしまうので、この公園にはなかなか来れなくなり、ここを歩いたのは1年以上ぶりでした。

様々なメーカーの靴を試着し、足を気にせず歩けることに気が付いたジャックは嬉しそうに歩いていました。

この公園が大好きだったジャック。

ボール投げ以外でここまで嬉しい顔をするのはほとんど見たことがありません。

ボール投げをしてもらったりしながら、嬉しそうに何往復もしていました。

この笑顔です。

本当に嬉しそう。

ジャックも嬉しかったでしょうが、私も本当に嬉しかったです。

やはり、どうしてもジャックと短い距離でいいから散歩に行きたい。

そう思い、車椅子の足を入れられる輪に、完全に動かなくなった後ろ足を入れてみました。

車椅子を作ったときに、出来ればそこには足は入れないで。少しでも足が動くなら、それも足の刺激になるから。とアドバイスをもらっていました。

確かに、最初は試しに後ろ足を入れてみても、嫌がって、足を蹴り上げ、輪から足を外してしまうのでその時は使えませんでした。

でも、今なら使える。

メーカーさんと一緒に、後ろ足を見た後だからこそ、輪に入れてみようと思えました。

次の試着も是非ジャックくんにお願いしたいです。と仰っていただきましたが、それは残念ながら叶いませんでした。

でもこれからも靴を必要とする犬のために靴作り、開発を頑張っていただきたいです。

本当にありがとうございました。

このメーカーさんをUG中目黒店に紹介してくれたのも陽斗くんのお母さんでした。

車椅子を買おうと思ったきっかけを作ってくれて、最後に大好きな公園を歩けたのも陽斗くんママのおかげです。

ありがとうございました。

芝生の上じゃなくて、アスファルトの上、歩きなれた家の近所をボルドーと歩けた最後の1週間。

疲れないように家から数十メートルをゆっくり、ゆっくり時間はかかったけど、匂いを嗅いで、この辺りはおれの縄張りだ!!と足は上がらないけど、マーキングしてみたり笑

亡くなる何日か前には、お散歩仲間だった同じコーギーのプリンちゃんにもめちゃくちゃ久しぶりに会いましたね。

プリンちゃん、喜ぶと吠えまくって、毎回、お父さんに叱られます笑

嬉しい時、喜んだ時は声が出ちゃう、コーギーあるあるww

プリンちゃん、最後に会えて嬉しかったよ!!

亡くなる前の日には、首輪を首ではなく、車椅子に着けるようにしました。

これだとリードをもし引っ張ったとしても、首が苦しくないので。

首輪は明るい気持ちになるようにスマイルにしました。

そして、亡くなる日のこと。

いつもと同じ朝でした。

車椅子で、様子を見ながら家の周りを疲れないようにゆっくりと。

散歩が終わり、ご飯をあげるといつもの様に完食しました。

仕事が終わり、家に帰って来て「お散歩いくよー。」と声をかけると、ジャックがあ、帰ってきた。と顔を上げ、私と目が合いました。

散歩の準備をし、ジャックを抱っこして、外に出し、車椅子に乗せて散歩に行こうとしたら、前足がぐにゃりとなりました。

え!?となり、立ち上がらせようとしてもダメ。

急いで部屋に戻ると、もうジャックは意識を失いかけていました。

息遣いがだんだん荒くなり、おしっこを大量にし、今度はうんちもしました。

これはマズいと思い、急いで車を手配し、救急病院に向かいましたが、病院に着くまでに私の腕で息を引き取りました。

私が家に帰ってから、病院に着くまでおよそ20分。

あっという間でした。

病院に着いてからすぐに先生にお願いし、蘇生をお願いしましたが、ジャックは帰ってきませんでした。

家に戻り、何が起きたのか上手く呑み込めず、茫然としました。

涙が出てきた後は涙が止まりませんでした。

数時間泣き、現実に戻った後は、お世話になった方に連絡しました。

朝になり、ボルドーの散歩で外に出て、ふと上を見ると、雲ひとつ無い青空でした。

この日と次の日は、私にしては珍しく連休で、なおかつ1日目はこれまた珍しく予定が入っておらず、今日もいつものようにのんびり公園に行こうと思っていました。

この雲ひとつない晴天。

ジャックの葬儀を今日やろうと決めました。

なぜ元気だったジャックが突然逝ったのかを、昨晩ひたすら考えていました。

こういうことを書くと、高橋よ頭は大丈夫か?と思われるかもしれませんが、ジャックは自分で決めて逝ったのだと思いました。

私が帰って来るまで、頑張って待っててくれました。

亡くなるその日まで、普通に散歩に行き、ご飯も食べてました。

亡くなったのが連休の前日というのは果たして偶然なのか?

最後までキレイだったジャック。

正直、これからジャックの介護のために引っ越しなども考えていた矢先でした。

介護ゼロ。

通院ゼロ。

最後まで全く手がかからなかったジャック。

犬仲間に、信頼できてきちんと葬儀が出来るところを教えてもらいたい。とお願いし、たくさん教えてもらった中から、ある所のホームページを見て決めました。

自然がたくさんで、静かそうで、ジャックが好きそうな場所。

今日、お別れすると決め、連絡した方からはもう火葬するの?ちょっと早いんじゃない?最後に会いたい。とも言われましたが、ジャックがこの日、このタイミングと決めて逝った気がしたので、迷いはありませんでした。

明日は春の嵐になる予報だったし、最高の天気の今日、空に昇るジャックが迷わないように、明るいうちに送ってあげたいと思いました。

先生からは、体液が出るかもしれないから、鼻や肛門に詰め物をした方がいいと言われましたが、余計なことはしたくなかった。

下にシーツを敷くだけにしました。

家を出る最後まで、いつものベッドで普通に寝かせてあげたかった。

朝日を浴びてるジャックは寝ているようにしか見えなくて、本当にキレイで。

1時間半かけて、車でお迎えに来てもらい、向かう途中も涙が止まりませんでした。

自分で運転しなくてよかった・・・

涙で運転するどころではなかったでしょう。

泣きすぎて、ティッシュが無くなり、途中でコンビニに寄ってもらいました。

運転手さんにわざわざ遠いところからありがとうございます。と缶コーヒを買って渡し、自分のも買いましたが、泣きまくってるので飲めるわけもなく。

左手に持っているコーヒーは持てないくらいに熱いのに、右手で撫でるジャックは冷たい。

毛はいつものようにさらさらしているのに、その下の体は死後硬直で硬くて、ジャックはもう生きていないんだ。と現実を突きつけられて、また泣く。

着きました。

静かで、空が広くて、ジャックが好きそうだなぁと思いました。

お線香をあげ、最後のお別れは別室で。

スタッフさんは席を外してくださり、ジャックと最後のお別れ。

顔を撫で、さらさらの毛を撫で、

ありがとう。

それしか言葉は出てきませんでした。

火葬するときには、大好きなおやつと、相棒のボールを。

扉が閉まる時は、何度も待ってください!!と止めて、お別れの言葉をかけ、扉が閉まる瞬間は辛すぎました・・・

もうジャックと会えないということに胸が張り裂けそうでした。

1時間ほどで火葬が終わり、スタッフさんに教えてもらいながらお骨上げをしました。

これが爪ですよ。

これが背骨で。と説明を聞きながら骨壺に入れていきます。

拾いながら、ありがとう。お疲れ様、と声をかけました。

このお骨上げで自分の気持ちはかなり整理出来たように思います。

細かい骨も時間がかかっても急かさずに拾わせてくれたスタッフさんに感謝します。

骨壺のカバーはもちろんブルーで。

さぁ、ボルドーの待っているお家に帰ろう。

ボルドーは、最初はやはり戸惑っていました。

頼れるお兄ちゃんは動かなくなり、親父はひたすら泣いている。

普段、散歩でケンカを売られてもスルー出来るのに、背中の毛を逆立てて、向かって行こうとする。

こんなボルドーを見たことがありません。

これはマズい。

しっかりせねば!!とそこから私が泣くことはほとんどなくなりました。

私の不安や悲しみはボルドーに伝わります。

それでも、ボルドー。

口に葉っぱついてるよ。

偉大な兄の陰に隠れていたボルドー。

ここ1、2年は、全てがジャック優先だったため、色んな面で我慢させてきました。

泣いている場合ではないのです。

私にはボルドーがいるのですから。

ジャックが亡くなる前は、私はひたすらジャックの死を恐れていました。

でも、ジャックはきちんと身支度を整えて、私に迷惑がかからないように旅立ちました。

本当にすごいやつです。

亡くなる数週間前に、手術をしてもらった先生の病院に久しぶりに行き、血液検査をお願いしました。

検査の結果が出て、先生に呼ばれ、診察室に行くと先生は「信じられない・・」と言いました。

また結果が悪くなったのか・・と思ったら、前よりも結果が良くなってます、15歳とは思えないです。と嬉しいお言葉をいただきました。

めちゃくちゃ嬉しかったです。

もちろん、ちょっと悪い数値もありますが、術後、下痢が続いて弱っていたジャックがここまで復活していたことに安堵しました。

本当に嬉しかった。

ただし、先生は肝臓に腫瘍はあるからいつどうなるかはわからないから、それは覚悟してください。とも言われました。

ジャックが亡くなった原因はおそらく肝臓だと思います。

それでも亡くなる最後の最後まで、ジャックは本当に元気でした。

誇りを失わずに、旅立ったのです。

亡くなる前にたくさんの方に挨拶をし、体も最後までキレイなまま。

悲しいのはもちろんですが、それよりも感謝の気持ちの方が強いです。

ジャックと15年の時間を過ごした時間は、決して色あせることはありません。

友達がくれたお花。

骨壷の近くに備えてあります。

ありがとう。

お店にもお花が届き、店内は良い香りに包まれています。

本当にありがとうございますm(_ _)m

ジャックは自分の家族であり、色んなことを教えてくれた先生でもあり、誇れる息子でした。

春夏秋冬、ジャックとすごした日々は本当に楽しかった。

新年から始まり、

黄金色に輝く浜辺にて。

桜が咲く季節が大好きでした。

私はワクワク、2頭はまーた親父が写真撮り始めたよ…とうんざり笑

でも、本当にキレイだったなぁ。

梅雨

ジャックが愛した海。

足に負担がかからない海、静かでのんびり出来る海に行けるのは本当に至福の時間でしたね。

最後に行けて良かったです。

秋も大好きな季節です。

美しい紅葉を見ながらの散歩は最高でした。

冬に向けて、運動量が増える季節。

運動量が増えれば笑顔も増えます。

ジャックが1番好きな季節。

暑くないから、いくらでも走れる、動ける、最高の季節。

ボルドーはひたすら日向ぼっこをして暖まる季節です笑

全てが最高の思い出です。

冒頭にも書きましたが、このブログはただ悲しいだけの記事ではありません。

このブログを読んでいる飼い主様で、今現在、子犬の育て方、しつけ方で悩んでいて、必死にネットで検索してこのブログに辿り着いた方もいると思います。

このブログを読んで、店長ってすごいな。と思うかもしれませんが、私も15年前は皆様と同じだったのです。

何度もブログに書いていますが、最初から問題犬はほとんどいません。

そして、最初から子犬を飼うのが上手な方ばかりではありません。

他の犬よりも元気だったり、強かったりするだけかもしれません。

やるだけやってダメならまだわかりますが、やっていないのにダメ犬と言われるのは納得がいきません。

何かの縁があって、人と犬も出会っていると私は信じています。

無駄な出会いなど一つもないのです。

これもブログにいつも書いていましたが、愛犬の最後にあー、こいつと出会えて良かったな、犬を飼って良かったなと思ってもらいたいのです。

私はジャックが亡くなった夜に、不謹慎かもしれませんが、こいつと出会えて良かった、ジャックを飼って良かった。と心の底から思いました。

私にはやらなければいけないこと、私を必要としてくれている飼い主様と犬たちが待っているのです。

前を向きます。

泣くことがあっても前を向きます。

ジャック、ありがとう!!

最後にジャックへ。

ゴン太が走って、泳いでた海にジャックを連れていったとき、今度こそ幸せにするって誓った。

ゴン太、ジャックをよろしくね。

ゴン太、本当にごめんな。

クソな飼い主でごめん。

いつか生まれ変わってもう一回おれのところに来てくれないか?

今度は寂しい思いもさせないし、汚くしないし、バカ犬なんて言わないから。

ジャック、母さん代わりの大好きなロビンに会えたか?

思いっきり走ってるか?

ずっと突っ走ってきたから、ゆっくり休んでね。

本当に自分のところに来てくれて良かった。

ジャックはおれの誇りだ。

本当にありがとう。

まだまだ先の話になるけど、おれとボルドーもそっちに行く。

そしたら、またみんなで散歩しよう。

その時までさようならだね。

本当にありがとう。

これからもずっとジャックが大好きです。