先日、富山にフード勉強会に行った際に会った、シベリアンハスキーのイナリーくん。
とても元気で、人懐こいイナリーは、迷子になったのか、捨てられてしまったのかわかりませんが、わんちゃんの広場さんで保護されて、飼主様を募集しています。
本当にいい子のイナリーですが、お店のオーナーから何をあげても下痢をしてしまう、保護しているときには愛○元気を与えていたらしいが、そのときは下痢をしなかったのに、今はどのプレミアムフードを与えても下痢をしてしまうと相談を受けていました。
病院に行っても、寄生虫もなし、細菌もなし、悪玉菌も異常に増えているなどもなく、つまり特に異常はないと言われるのに、下痢が止まらないのです。
聞けば、与えているフードも決して悪いものではなく、オーナーは頭を抱えて悩んでおられました。
私が実際にイナリーを見て、体を触って、ドッグランで遊ぶ様子を観察し、う○ちをしたら拾って、匂いを嗅いでう○ちの状態をこの目で見させてもらいました。
勉強会の冒頭で、なぜイナリーは愛○元気では下痢をしないのに、質が良いと言われているプレミアムフードでは下痢をしてしまうのか?
今まで、イナリーが食べたことがあるフードを全部持ってきてもらいました。
私が説明しながら、皆さんに気が付いたことをなぜこうなるのか?を一緒に考えます。
今回の勉強会は資料なしのオール質疑応答で行いました。
資料を用意して、それを中心に進めていくのもいいですが、私はその場にいる方の疑問をその場で解決したいのです。
資料なしの勉強会は毎回、同じ内容になることはなく、お店や参加されるメンバーの方によって、質問に次ぐ、質問でどんどん内容も変化していきます。
はっきり言ってめちゃくちゃ疲れますが、あー、そういうことを考えている方もいるのか。と、たくさんの質問を頂く中から、私も勉強になり、さらに成長できるので、そのスタイルが好きです(*^^*)
そのお店によって置いてあるフード、勧めたいフードも変わってくることもあります。
与えられた情報をただインプットするだけではなく、お客様と同じ目線で考えてもらいたいのです。
イナリーが下痢をしてしまう原因を考え、仮説を立て、実行に移してみる。
アウトプットをきちんとすることが大事です。
そして、昨日の朝にオーナーからイナリーのキレイなう○ちの写真が送られてきました(^^)v
オーナーは嬉しさのあまり泣いていました。
以前にもブログで紹介しましたが、下痢をしている子で元気な子はいないのです。
我々でも、下痢をしているときは体調が悪いですよね?
どうにかしてあげたい!!とずっとオーナーは心配されていました。
お腹の調子が悪ければ、新しい飼主さまに渡すこともできません。
私の愛犬のジャックもイナリーと同じで腸が弱く、市販のフードはほとんど与えることができません。
おそらく、私に飼われていなかったら、イナリーと同じように、どのフードを与えても下痢が止まらない犬として、病院の処方食を食べ、下痢止めや、抗生物質を常時服用しなければいけなかったかもしれません。
でも、数は少ないですが、ジャックに合うフードを与えることで、右目は緑内障になってしまった以外は今年で13歳になりますが、病院のお世話になったことはほとんどありません。
下痢もしません。
下痢するようなフードやおやつは与えませんし、添加物も体に入れていないからです。
飼い方で犬は変わります。
イナリーとジャックが重なり、私も胸が熱くなりました。
今回、富山に行って良かったです。
ものすごい熱を持ち、犬のことを考える方たちに会えて嬉しかったです!!
まだまだ犬の食事に悩まれている飼主様はたくさんいると思います。
私はこれからも勉強し続けます。
お店に立つプロとして。
ジャックとボルドーを飼う、いち愛犬家として。