合宿のブログでもお馴染みのトイプードルのさんごの卒業が決まりました!!
生後2ヶ月でお店に来たさんご。
可愛い見た目とは裏腹に、
最初からやる気満々♪
焦らずに、大事に育てていこうと思いました(*^^*)
元気いっぱいで、
ご飯をよく食べ、
とにかく活発なさんごを見ているうちに、ケージに入れずに、群れのみんなと一緒に育ててみたらどうなるだろう?と思いました。
小さな子犬はみんな無条件で可愛いです。
ですが、私が重要視しているのは子犬の時期の社会化であり、その子が成犬になった後のことなのです。
子犬がどんどん成長していくとともに、こんなはずではなかった、と様々な問題行動と呼ばれることが出てきて、特に初めて子犬を飼う方が育児ノイローゼのようになってしまうことがあります。
合宿に来る子達もそのようなケースがほとんどです。
さんごも、お店に来た当初は「飼いたい」と仰るお客様がいらっしゃいました。
さんごは見た目は小さくてとても可愛いです。
でも、子犬を「飼う」のと「飼い続ける」のでは、意味が全く違います。
さんごはただ単に、可愛い~♪という感じで簡単には飼えないくらいにパワフルでタフな子犬でした。
中途半端な状態でお渡しせずに、UGできっちり育ててから卒業させよう。
そう思いました。
そのとき、すぐにお客様に渡さないさんごをケージで展示する意味はあるのだろうか?と思ったのです。
新しい子犬がお店に来ると、いつもよりもたくさんのお客様が来店されます。
お店の外から見える、ケージに入った子犬の姿に吸い寄せられるように。
UGの子犬は最低限の社会化が終わる生後4ヶ月までは基本的にお客様にお渡ししません。
社会化が入っていない何も知らない子犬が、生後2ヶ月くらいで飼われて、1頭で育つのはちょっと無理があるかなと考えているからです。
そんな中で、夜はケージで寝ますが、日中はUG初のケージを経験しない初めての子犬にさんごはなりました。
早速、みやびが教育係に立候補(^^)v
さんごが来たことでそれまで末っ子キャラだったみやびは、一気にお姉さんぽくなりました。
先輩達に見守られながら、さんごはすくすくというか、毎日、大暴れして育っていきました(笑)
ケージに入れないということは良いことばかりではありません。
楽しそう、自由、という良いイメージがあるかと思いますが、制約が無いということはメリットでもあり、デメリットでもあるのです。
元気いっぱいでも、子犬の体力は成犬には遠く及びません。
子犬はフリースペースで、遊び相手がいた場合に、嬉しい、楽しい、という感情で突っ走り、自分の限界以上に遊んでしまうことがあります。
結果、疲れてしまい、お腹を壊したり、睡眠不足などで体調を崩すこともあり、細心の注意を払い続けなければいけないのでかなり大変です。
楽しく遊ばせ、たくさんの経験を群れの中でさせながらも、「疲れさせない」ということも子犬を育てる上ではかなり重要なことなのです。
そんな心配をよそにさんごは絶好調の毎日を過ごしました。
お腹を壊すこともなく、疲れ知らずで頑強で、私や小次郎やみやびに相当きつく叱られても、あっという間に回復するメンタルの持ち主。
負けん気の強さはかなりあって、
体の大きい先輩に時にはぶん投げられながらも、
どんどんお友達が増えていきました(*^^*)
いつの間にか、合宿に来た子たちの心を開くのはさんごの役目のようになっていました。
合宿の子たちと一緒にさんごも成長していったのです。
とにかくじっとしていない。
トイレシーツの海で泳ぎ、
トイレシーツをぶん回し、結果、店長に叱られる(笑)
小次郎は厳しくも優しいお父さんとして、
みやびはめちゃくちゃ厳しいお姉さんのように、調子に乗るさんごのお目付け役になりました。
フレブルのりんちゃんは親戚のおばちゃん!?
とにかく、お店に来るたびにたくさん遊んでもらいました。
遊んだら寝る\(^^)/
びろーん(笑)
お散歩の練習をしつつも、
当時、お店にいた保護犬のあんずにもべったり。
ペットショップで飼われてお家に来てから、犬と接触する機会がなく、犬同士で上手に関係が作れない合宿の子たち。
その合宿に来た子犬達の、最初のお友達になることが多く、さんごは販売している子犬というよりも、リーダーの小次郎、みやびに続く、「群れ」の一員となっていました。
このとき、これから先はどうなるかわからないけれど、少なくともさんごはケージに入れずに群れの中で育てて良かった!!と思いました。
さんごが合宿に来た子犬達に与えた影響、功績は計り知れません。
お散歩も長距離でも先輩達に付いてこれるようになりました。
そして、クリスマス前に卒業が決まりました。
お客様とお話しして、お家に行くのは年明けになりました。
年末年始の慌ただしい時に行くよりも、年が明けて、落ち着いてからの方が良いだろうと判断しました。
さんごはmomo(モモ)という名前になりました(*^^*)
モモはUGにとっても、我々スタッフにとってもとても思い入れの強い子犬です。
UGで初めて、ケージでの展示経験が無いまま卒業することになったモモ。
お転婆が故に、すぐに卒業させるつもりはなく、プライスカードも、店頭で子犬が入りました!!というお知らせもなく、接客もほとんどせず、店長、やる気あんのか(笑)!?状態だったかもしれませんが、それで良かったなと思うくらいにモモはたくさんの犬に影響を与え、素敵な飼い主さまのお家に行けることになったのです。
何度もこのブログに書いていますが、UGに「売れ残り」の子犬は存在しません。
早く卒業する子もいれば、1歳を過ぎてから卒業する子もいます。
いくら大きくなろうとも、必ず飼い主様が決まる自信があります。
それはなぜか?
手塩にかけて、愛情をたくさん与えた子犬たちだからです。
人と犬の縁を信じているからです。
小さな子犬を飼うことに不安を抱いたり、子犬を飼うことを躊躇してしまう方もいます。
UGの社会化が入った子犬だからこそ、飼うことが出来たと仰るお客様は多いです。
そして、UGの子犬は1歳を過ぎればたくさんの経験を積んだ素敵な成犬になります。
どなたにでも子犬を渡せるわけではありません。
この子を飼いたい、と言われてもお断りすることもあります。
全ての方が子犬を飼えるわけではないと思うからです。
私が子犬をお渡しするときにお客様に求めるものは子犬を幸せにしてくれるのか?
本当に「飼い続ける」ことが出来るのか?ということを真剣に考えてくださっているかを問います。
子犬はファンタジーでも、ぬいぐるみでもなくリアルです。
楽しいことばかりではなく、大変なこともたくさんあります。
お金ももちろんかかります。
犬を飼うということは、寿命を全うするならば10年以上にも及ぶ付き合いになります。
子犬を飼ったからには、素敵なドッグライフを送ってもらいたいなと思うのです。
子犬がUGを卒業しても笑顔で暮らせるように。
子犬が新しいお家でも安心して眠れるように、これからも一切妥協せずに子犬を育て、大事にお客様にお渡ししていきたいと思います。
たくさんの思い出がつまった愛すべきさんご改め、モモに感謝の気持ちでいっぱいです。
モモ、おめでとう。
そして、ありがとう。
これからもよろしくね。
本当に本当におめでとうございます。ちょっとブログでの登場が減るのは寂しいですが、またお顔見れるのを楽しみに読ませてもらいます。店長さんご苦労様でした。
横川様、ありがとうございます。
卒業してもお店には来るので、またブログやFacebookに登場すると思います。