今回、合宿に来てくれたのはトイプードルのプーくん。
生後9ヶ月、かなりのやんちゃっぷりを発揮しているということで、お預かりすることになりました。
プーくん、よろしくね♪
プーくんも、今までの子達と同じように気が強く、タフなトイプードルです。
店長の大好物(*≧∀≦*)
今まで見たことがない世界を見せてあげるね。
夕方のご飯をあげてみることに。
おすわりは出来る様子。
伏せはどうかな?
うん、それはお手だね(笑)
誘導してあげるとすぐに伏せを覚えてくれました☆
頭がいいですね。
翌日から、まずは有り余っているエネルギーを開放するためにとことん遊んでもらうことにしました。
プーくんの動きや、犬への接し方を見ると、UGの子犬でいう生後3ヶ月くらいの精神年齢かなという感じ。
体は大きく、強さもあるのに行動や考えが子犬そのもの。
ペットショップで生後5ヶ月までいたプーくん。
本来であれば、そこまでに学んでおかなければならなかったことがすっぽりと抜け落ちている感じでした。
今回の合宿では、そこをどれだけ穴埋め出来るかがポイントとなります。
長めのお預かり期間を頂きました。
小次郎とみやびはプーくんんには反応せず、子犬のさんごがマッチアップすることに\(^^)/
体格の差をものともせずに、プーくんに挑むさんご(笑)
まずは犬同士の遊び方を教える必要があります。
今の段階では、小次郎たちは相手にしてくれません。
ていうか、どんな体勢(笑)!?
今までに足りなかった刺激と経験を!!
散歩はありとあらゆる刺激に満ちています。
とにかく刺激を求めて歩きまくります。
時にはみんなで散歩に行ったり。
静かなところから始めて、
人が多い代官山、
頭上では電車が通るたびに轟音が鳴り響き、信号が変わるたびに大量の人が行き交う中目黒駅のガード下。
このときに、プーくんが男性が苦手だということに気が付きました。
通常であれば、最初の3日間で今まで刺激や運動が足りなければ思いっきり遊び、怖がりな子は逆にじっとしながらもひたすら観察し、ほとんどの子が4日目くらいにはなんらかの変化が見られます。
ところが、プーくんは疲れる様子が全くなく、底が見えない状態でした。
まさかの展開・・・
こちらのギアをあげていかないと帰りまで間に合わないかもしれない。
そんな不安がよぎりました。
さらなる刺激を求めて、今日はまた違うところへ。
目黒川沿いを歩き、
向かった先は恵比寿ガーデンプレイス。
その後には、男性が苦手なプーくんのために、恵比寿駅に行きました。
恵比寿駅は中目黒や代官山に比べるとスーツ姿の男性が多く、良い経験になると考えたからです。
恵比寿駅の周辺で、ビクビク怖がる様子を見せながらも、なんとか歩いたプーくん。
精神的に疲れたかな?と思い顔を見るも、全く疲れた様子は見せず。
散歩にたくさん行けば行くほど、リードを通して、「繋がっている」感覚になります。
それは、ただ物質的にリードで繋がっているのではなく、気持ちも繋がっている感覚です。
それがプーくんとはまだ感じられません。
恵比寿駅からそのままお店に帰ろうと思っていましたが、ルートを変更して、代官山を通り、向かった先は、
合宿でお馴染みの渋谷のカリン堂♪
ここでは、外を歩く人に向かって唸る様子を見せ、社会化の扉が合宿を通して開くのと同時に,それに伴ってオスとしての強さも増してきているのも感じました。
ここまで体もメンタルも強靭とは・・
そこに現れたのは、合宿組のフレンチブルドッグのバロン。
いいところにお泊りにきてくれました!!
小次郎とみやびが反応しない今、子犬のさんごだけではプーくんを満足させることは出来ません。
一見動きがゆったりとしているバロン。
プーくんは、こいつちょろいな。と感じたようです。
飛び掛り、
バロンをぶん投げ、
バロンの顔から、足から、全身を甘噛みしまくるプーくん。
バロンはUGで物心付く頃からたくさんの犬と遊んでおり、気の強さはあるものの、フレブルとしては、同じ合宿組のりんちゃと並んで、犬との遊びが上手です。
最初から飛ばしまくるプーくんに対し、バロンは冷静に対応します。
フレンチブルドッグのよく伸び、たるんだ皮膚は歯のダメージを受けにくく、痛みに強いです。
ペース配分はまだ上手くなく、最初から全力で向かってくるプーくんを涼しい顔でいなしながら、バロンは体の大きさと体重の重さを生かし、じわじわとプーくんの体力を削り、最後はバロンの経験の高さでプーくんは参ったをしました。
おそらく、生まれて始めての参ったではないかと思います。
でも、いじめられてではなく、たくさん相手をしてもらっての参ったをしたプーくんの表情はどこか満足気でした(*^^*)
そして、昨日までみんながお昼寝をしていても、プーくんだけずっと起きていたのが、やっとお昼寝をしてくれました(T_T)
寝方がすごいことになっているけど大丈夫(笑)!?
夕方にはこれまた合宿組のトイプードルのルゥくんがお泊りに♪
いきなりトップギアの2頭。
ルゥくんもついこの間まで先輩犬に叱られまくってましたが、いつの間にか他の犬の相手が出来るようになっていました(*^^*)
何度もUGに通って、みんなと遊んで経験を積んだ結果ですね。
怪獣大戦争\(^^)/
遊びまくれ~(*´∀`)♪
ぼくたち、仲良しになりました(о´∀`о)
ぐっすり寝んね♪
時にはみんなで骨をガジガジ。
柴のココちゃんも嬉しそう(笑)!?
刺激のある散歩に行き、犬同士で遊び、先輩犬にはルールを教わり、同年代の友達とは思いっきり遊び、年下の犬には気を使って遊ぶことを覚え、おもちゃで遊び、骨を噛み、とにかく今までに経験出来なかったことをこれでもかっ!!というくらいに詰め込みました。
最後の日も、遊ぶときは遊び、寝るときは寝る。
常にスイッチONの状態ではなく、メリハリがつくようになりました。
ただ、散歩のときのときの「繋がっている」感覚は最後まで感じることは出来ませんでした。
それでも、今回の合宿もなんとか上手くいったかなと思いました。
ところが・・・
夜にお客様がお迎えにいらして、お話しが終わり、お店を出るときに、突然激しく吠え出したプーくん。
え?
どういうこと!?
初めて見るプーくんの姿に、何が起こったのか理解出来ないまま、私は他のお客様の接客にあたらなければならず、そのままプーくんは帰ることになってしまいました。
後で話しを聞くと、興奮するとそういう状態になってしまうとのこと。
今回の合宿で、プーくんをある程度は満足させてあげることは出来ましたが、本当の意味でプーくんを理解してあげることが出来ませんでした。
でなければ、あそこまでの興奮にはならなかったはずなのです。
散歩の時に感じていた違和感にもっと意識を向けるべきでした。
お母さんと最後に散歩の確認をきちんとするべきでした・・・
それでも、その後は、少しずつですが吠えないケースも出てきたり、成長しているところもあると連絡をいただきました。
生後5ヶ月までペットショップにいて小さな頃に学ばなければいけなかったことが学べなかったこと、プーくん自体が超タフで、頭が良く、気が強い部分と怖かったり、知らないことが上手にマッチせずに確認する前に「吠える」ことで、目の前の問題を避けようとするように覚えてしまったことがプーくんの現状です。
ですが、まだ1歳になっておらず、完全には治らないかもしれませんが、散歩などできちんと体を動かし、刺激を与えまくり、知らないことをどんどん無くしていって自信がつけば吠えることは減っていくと思います。
今回の合宿では、社会化の扉を開けることで終わってしまいましたが、時間はかかると思いますが、お客様には諦めずに、プーくんを信じて、一緒に考えながら過ごしてもらいたいと思います。
そして、いつでもUGで仲間が待っています。
犬同士でしか学べないことがあります。
また元気なプーくんに会えるのを楽しみにしています♪