5月の初めに愛犬のボルドーが天国に旅立ち、悲しさや悔しさはもちろんあるものの、もうボルドーが苦しまなくていい、先に天国に行っているコーギーのジャックの所へ送り出せたという気持ちが強かった店長。
17年ぶりの犬がいない生活。
正直、コーギーのジャックが亡くなった時は1年以上引きずりました。
初めて自分の全責任で飼ったジャック。
自分の人生を変えてくれた犬。
息子であり、社会人駆け出しの頃のお金も実績もなく、悔しくて、ひもじかった時もそばにいてくれて、私が成長していく横に常にいた相棒であり、様々なことを私に教えてくれた先生でもあったジャックを失うことは本当に怖くて、亡くなった後は、それこそ胸にぽっかりと穴が開いた状態でした。
でも、ボルドーがいてくれたおかげで下を向き続けることはありませんでした。
ボルドーにとってもジャックは偉大な存在で、一緒に悲しみを乗り越えていたのかなと思います。
そんなボルドーもその2年後に口腔ガンが発症。
ボルドーの老後のために、一緒にいれる時間を増やそうとよりUGに近いところに引っ越しした翌月にわかったガン。
今となっては、引っ越しして本当に良かったのかなと思います。
ありがたいことに、仕事も毎日忙しく、お客様も店長なんでそんなに元気なの?と言われるくらいでした。
だって、亡くなる前の方が余程泣きましたもん。
歯を軽く考えていた自分への怒りとボルドーへの申し訳ない気持ち。
ガンが進行し、体力的に不安で、手術をしないという選択をした時点で、余命をはっきりと告げられ、半年前は筋肉パンパンだったボルドーの自慢の体は、最後は見る影もなく・・・
亡くなった時はもうボルドーが病気で苦しまなくていい、ジャックの元にいけるという気持ちのほうが強かったかもしれません。
それでも、湧き上がる想い。
犬とまた暮らしたい。
愛犬を亡くした後に、もう犬は飼えない。という方を見てきて、自分はどうなるのだろう?と思っていましたが、犬に人生を変えてもらい、犬に生かされている私に犬がいないというのはやはり考えられませんでした。
高校3年の時に、動物の専門学校に行くと決めてから初めて買った犬の本は、毎年発刊されていたたくさんの犬種が載っている犬種図鑑のような本でした。
愛犬カタログだったかな?
それまで純血種は家の近くにいた柴犬、秋田犬、ボクサー、ラブラドルレトリバーなどしか見た事はなく本を見て、世界にはこんなにも多くの犬がいるのか!!と衝撃を受けました。
そこから、本屋に行く度に自分の知らない事が書いてある犬の本を片っ端から何十冊と買いまくり、専門学校に通うのに上京する頃には、犬種図鑑のほぼ全てを丸暗記するという立派な犬マニアになっていました。
そこから東京の本屋や古本屋を、犬の本を求めては、人はなぜ犬を飼うのだろう?とか、なぜ捨てられる犬がいるのだろう?飼い主と犬の相性があって、合わない場合にこんなはずじゃなかった。が起こっているのではないか?
であれば、自分はその辺りをきちんとアドバイス出来るペットショップの店員になりたい。と思うようになりました。
今、思えば今の自分の仕事は紆余曲折ありましたが夢は叶っていますね。
あ、また話しが脱線しました笑
そう、最初に買った本の中であるページのケアーンテリアの子犬に目が釘付けになりました。
一目惚れというやつですね。
いかにもやんちゃそうな子犬が兄弟たちと走っている写真を見てこの犬種というか、テリアが飼いたいと思いましたが、ケアーンテリア自体数が少なく、お手入れも他の犬種とは違っていて、知識もお金も無かった自分には手が届かず、諦めるしかありませんでした。
あれから時は経ち、次に犬を飼うのであればやはりテリアが飼いたいと思うように。
飼いたい候補は、ジャックラッセルテリアかボーダーテリア。
そんな中、ボーダーテリアを飼っている先輩が、ブリーダーさんを紹介してあげようか?と仰ってくださいました。
そこのブリーダーさんのジャックラッセルテリアやボーダーテリアは本当に可愛くて、そのブリーダーさんのファンだった私はドキドキしながら返信を待ちました。
本気でブリーディングしているブリーダーさんの子犬は誰でも譲ってもらえるわけではありません。
間もなく、高橋さんだったら可愛がってくれると思うからいいですよ。って言ってくれましたよ。と先輩から教えてもらい、私は嬉しすぎて泣きました。
また犬と暮らせるかもしれない。
そのブリーダーさんは、本当に凄くて、ここには書ききれないくらいに凄いのです。
書き始めると止まらなくなるので、ブリーダーとは?というのはまた別の機会に書きたいと思います。
私は早速、ブリーダーさんに連絡をとり、子犬の見学を申し込みました。
待ちに待ったその日。
私は緊張のあまり、その日は何も食べれず。
こんなに緊張したのはいつ以来だろうか。
途中、海鮮丼が美味しいという駿河湾のサービスエリアに行きましたが、子犬の事で頭が一杯でそれどころではなく。
着きました。
クランバーアップケネル。
それこそ、今は休刊してしまいましたが、愛犬の友という本でいつも見ていた露木さんのケネル。
憧れのケネル。
憧れの方。
憧れのテリア。
本当に緊張しすぎて吐きそうでした。
遂に子犬とご対面。
対応してくださったのは、ジャックラッセルテリアとボーダーテリアをブリーディングしている、モンアムールの見市さんです。
モンアムールは愛する人、愛しい人という意味だそうです。
巣立った子犬たちがその飼い主のモンアムールになりますように。という願いが込められているように、見市さんの犬たちへの愛は深く、だからこそ私も中途半端な気持ちでここには来ていません。
オーマイガー。なんという可愛さか。
お父さんも見せていただきました。
このお父さんも凄くて、イタリアから健全なジャックラッセルテリアのブリーディングのために日本にやってきたそうです。
美しいですね。
5頭子犬がいる中ですぐに気になった子が2頭いました。
この男の子と、
この女の子です。
なぜ気になったか?
もちろん、この2頭が明らかに強い子犬だったからです笑
なにこの人?
あなたは誰?
あー、もう最高♡
私はこれからこの2頭のうちどちらかにするかで3時間悩むことになりますww
他の子達も最初は遊んでいましたが、
一頭、また一頭と、
眠りに落ちていく中、あの2頭はひたすらガムを噛んでいたり、遊んでいたり♪
みんな寝てるけど、君は寝ないのかい?
子犬を見て悩みながら見市さんとお話ししていると、露木さんが外出から戻られ、直立不動になる高橋。
そこから露木さんと見市さんから、本当に有意義なお話しを聞いて感動しました。
後は、どちらの子にするか・・・
ジャックもボルドーも男の子でした。
女の子も飼ってみたいなー。という気持ちがありました。
しかし、結局私が選んだのは男の子でした。
お父さんにそっくりな子。
この意思の強そうな目。
カッコよすぎて惚れてしまいそうです。
ていうか、もう惚れてます♡
また新たな生活が始まります。
飼うのを決めたからにはとことんこの子と向き合いたいです。
この子と私の未来のために。
それでも、今日このまま連れて帰れるわけではありません。
兄弟や、他の子犬や先輩たちと一緒に過ごして、生後3か月まで社会化を入れてからの卒業となります。
簡単に社会化と言いますが、ここまできっちりとやってくれるブリーダーさんは数えるほどだと思います。
おやじー、またなー。
なんですかこの可愛さは。
グレムリンに出てくるモグワイみたい。
はぁ、たまらん。
みんなのママの見市さん。
こうやって全身をくまなく触るのもとても大切なことです。
見てください、私のマスク越しでもわかる嬉しそうな顔を笑
そして、子犬との新たな生活が始まりました。
お迎えに行った日の事は、書きたい事がたくさんあるので、また次の記事で細かく書きたいと思います♪
名前はROYCE【ロイス】です。
体調を見ながらですが、当たり前の様に群れのメンバーに加わっています笑
もうニヤニヤが止まらない毎日です。
幸せです。
これからロイスを皆様、よろしくお願いいたします。