ブログを書かねばとは思いつつも、毎月ウェブ連載されているsippoでいいかな?と何となく思いつつ。
お客様にはもっとブログ書いてください!と言われるも、どうしても過去に書いた同じ様な内容になってしまうんですよね…
あ、Instagram、Facebookではほぼ毎日長文を書いておりますので、ブログは出来れば待たずにそちらを見ていただきたいです。
店長の最新の情報はそちらにあります。
それでも、今回のはUGのカウンセリングでもかなり珍しいケースだったのでブログにします!
先日、カウンセリングに来てくれたのは5歳を超えたチワワの男の子とお母さんでした。
悩み事は、お散歩で歩けないのと、家族で祖父だけに襲い噛み付くとの事。
その子の名前を仮にチワワの男の子なので、ちわおにしますか。
ちわおくんは、ペットショップで生後8ヶ月までいた子でした。
店長のブログや投稿をよく見ている方であれば、社会化に大切な生後6ヶ月をゆうに超えてしまっているチワワは難しいと思いますよね?
事実、それもあって未だにお散歩は常にビクビクし、人はもちろん、犬もダメで同じ道しか歩けないとの事。
うーん。なるほど。
ちわおくんを見てみます。
うん?強そうな顔はしていますが、そこまでピリついてもいないような。
お散歩はわかりました。
次になぜ祖父(ここから読みやすいようにおじいちゃんと表記します。)だけを襲うのか?
ここから店長は一気にヒートアップする事になります。
元々、おじいちゃんは犬が苦手だそうで、ちわおくんがソファに寝ていて、おじいちゃんが立ち上がろうとすると襲う事があるとか。
お客様に見せていただいた写真を見せてもらうと、ソファの真ん中についたて?みたいなものが置いてあります。
えーと、なぜにハウスさせないんでしょうか?
何か、お客様とおばあちゃんからはうちらは噛まれてないから。みたいな空気感を感じたのです。
それで?自分達が噛まれなければ、おじいちゃんは噛まれていい?
先日、店長の祖母が94歳を迎えました。
忙しい両親に代わって、ご飯を作ってくれたり、色んな所に連れて行ってくれたり、店長は数年前に亡くなったじいちゃんも、94歳をになっても元気なばあちゃんも大好きなばあちゃんっ子なのです。
トレーニングをしているので、そんな事はありませんが、もし万が一、自分の愛犬が祖父母に噛み付くなんて事があったら絶対に私は許しません。
それもあってか、店長に火が着きました。
お客様の心の中にはどこかこの子は売れ残りで可哀想。という意識があり、そんな子だからちょっとくらいワガママを言ってもいいのでは無いか。と思っていたのかなと。
でも、実際に目の前にいるちわおくんは強いなと店長は感じました。
カウンセリングをした日、目黒川の桜が満開で、人手が半端ではなく、本当に社会化が出来ていなくて、怖がりの子であったなら、お客様の足元で震えたり、警戒したり、怖いよ抱っこして!となったりする事が多いです。
しかし、店長の足の匂いを嗅ぎに来たり、ずっと外に見つめるちわおくん。
「この子、お散歩出来ますよ。だって強いですもん。そして、この子を可哀想だとか、怖がりだとか言って甘やかした挙句、もちろん苦手意識がお互いにあるのかもしれませんが、攻撃している。それを止めるのはお客様とおばあちゃんの役目なんじゃないですか?なんでおじいちゃんが噛まれているのを叱らない?なんでダメって言わないんですか?有り得ないですよ。止められない、叱れないならハウスに入れればいいです。人がいて、犬がいるんです。なんでおじいちゃんがビクビクしながら過ごさなきゃいけないんですか。バカげてますよそんなの。」
お客様は涙。
泣きたいのはおじいちゃんですよっ!!
避けようと思っても避けれないですよ。
本気でアタックされたら。
しかも、襲われるのはおじいちゃんと2人きりの時がほとんどとか笑
ハウスに𝙸𝙽でしょうよ!!
何のハードプレイ?
ハウスに入れたら可哀想?
いやいや、たった数時間ですよ。
噛まれるおじいちゃんが可哀想、噛んでしまうちわおくんも可哀想!!
お客様、大喝だっ!!
吠えまくる店長。
チワワはテリトリー意識が強いです。
お客様が止めないから、おじいちゃんを攻撃していいと思い込んでいる可能性、もしくは2人きりだと緊張が高まって、緊張の糸が切れて襲ってしまっているのかも。
どちらにしろ、お客様かおばあちゃんが出掛ける時はハウスに入れたらいい話しです。
おじいちゃんはビクビクしなくてよくなるし、ちわおくんもゆっくり過ごせます。
そして、お散歩を練習する様にお願いしました。
歩けないと壁を作っているのはお客様です。
本当に臆病であったり、怖がりの子は店長も見てわかります。
でも、ちわおくんはずーっと外を眺めてる。
刺激を欲しているのではないか?
でも、一緒に行く飼い主が怖いよね?だ、大丈夫だよ…とか、抱っこする?とかやっていたら、犬も恐くなりますよね。
お散歩が上手くいってないから、エネルギーの発散や刺激が足りず、おじいちゃんへのアタックにそれらが向かっている可能性も全然考えられます。
とにかく、お客様とおばあちゃんに意識を変えてもらうように強くお願いしました。
おじいちゃんに罪は何にもないんですから。
家族を守らずに犬を甘やかしてどうするのか?
そんなこんなであっという間に1時間が経ってしまい、次のお客様の準備をしなければいけません。
お会計が終わり、お客様に「やれるから、心を強く持ってお散歩してくださいね!」と声をかけると、なんと、ちわおくんがスルスルと自ら外に出ようとするではありませんか!!
嘘でしょ?
大丈夫か?外にはお花見の人がめちゃくちゃいるぞ?
お客様もえ?となりながらもドアを開けると、ちわおくんは止まる事なく歩き続けました。
「歩いてる!!お母さん歩いてるじゃん!!凄いよ!!」
まるでアルプスの少女ハイジでクララが立ったくらいの勢いと感動が店長を襲います。
なんてこったい。
こういうのがあるからカウンセリングやめられないんだよ。
そのままいけー!!と店長は叫び、お客様とちわおくんはそのまま歩き続けました。
その日の夜、お客様からLINEがきました。
こんばんは。
本日チワワの〇〇の事でカウンセリングに伺いました〇〇です。
カウンセリングの後、お店を出てから、途中立ち止まって固まったのですが、いつもならすぐ抱っこしていたのを、しないで様子を見てみました。すると少ししてまた歩き出しました。
結局アトラスタワーをぐるっと一周したのです!
絶対無理だと思っていた人混みを歩けて驚きました。
マジかよ!?
あの後、止まる事はあったけれど人でごった返した所を歩けただって😭
さらにLINEは続きます。
帰ってから店長に言われた事を祖母にしっかり伝えて、ふたりで反省。
家の中の問題はとにかくケージを活用していこうという事に。
夜の散歩では抱っこをせずにドアで座り込む〇〇をしばし様子を見て…
するとノロノロと出て来ました!
いつもと反対に向かって歩こうとすると、やはり座り込んだりいろいろな技で抵抗してきました。私も冷静に心を鬼にして負けずに「行くよ」とリードを強めに引いたり…少し経つと歩けたのです!
抱っこもオヤツも使わずに。
今日のたくさんの事で、私も〇〇もちょっと自信がついて、もっといろいろ出掛けて行きたくなりました。
きっと臆病になっていたのは私の方でしたね。
家の中の事も、人間が意識を変えて、ルールをしっかり教えていくつもりで頑張ります。
今日はありがとうございました!
店長は閉店後の店内で泣きました。
良かった…
私が自信を持ってズンズン歩いていた方が、〇〇もついて来る感じでした。
祖母も意識を変えてくれているので、店長の愛のむち?のおかげですね。
相談に行って良かったです!
そういう事!なぜならちわおくんは強いから!
疑うよりも信じる事、やらずに凹む前にやってみたらいいのです。
お客様にブログにしていいですか?と聞くと、
こんばんは。
投稿でもブログでも、お役に立てるのであれば全然構わないです。
家族や自分だけ悩んだり、ネットで調べてみたり…
それでも何が正解なのか分からず、店長のところに行き着いたのですが、あの時間で迷いもなくなりましたから🙂
いや、かなりの圧でご指摘を受けて、飼い主としての自信が無くなるかと一瞬思いましたが、正しい方向が見えたことで、〇〇にも不安なく向き合えるように気持ちが切り替わりました。
〇〇の変化にびっくりすると共に、店長のワンコへの愛情と信頼の深さを感じました。
本当に久しぶりにあそこまで店長はヒートアップしました。
叫んでましたもん。
勿体ない!って。
さらにお客様からのLINEは続きます。
あれから、〇〇は祖父に対して敵視することはなく、どちらかと言うと無視に近い、関心ないような装いです。
距離を保っているようにも見えます。
ケージの時間を設けることで、祖父も安心して食後の時間を過ごせています。
明日はお天気が回復しそうなので、また違う道に〇〇と出かけてみますね♪
そう、それでいいんです。
チワワは好き嫌いが激しくて、それこそ家族の中でもそれがあったりします。
おじいちゃんはぶっちゃけちわおくんにそこまで興味がない。
ちわおくんも男性やおじいちゃんが怖いのかもしれない。
それが良い意味で距離感が保てれば、ピリピリする必要が無くなるのです。
チワワにはチワワの接し方があるのです。
5歳超えてようが、成犬だろうが、まだまだ変われます。
カウンセリング中、外を見る目、いい目をしてました。
カウンセリングをしていると、なんだ?チワワは体が小さいからお散歩はしなくていいとか、週に2~3回でいいとかペットショップの店員も平気で言うそうですね。
本当にレベル低すぎなんですよね。
体が小さかろうが、チワワだろうが、外に出るの大好きな子たくさんいますし、お散歩大好きな子、お散歩毎日行かないとストレス溜まる子なんてたくさんいますが?
いつまで日本は小型犬をファッション扱いし続けるんだバカタレ!!
それによって苦しむチワワがいて、それによって知らず知らずのうちに負のスパイラルに入ってしまう飼い主も出てくるんです。
お客様には厳しいことを言ってしまいましたが、我慢出来ないですよね、だってちわおくんは悪く無いんですもん。
これからちわおくんが、最初はドキドキしながらも少しずつ世界を拡げていって、笑顔でお散歩に行けるようになったらどれほど素晴らしいことでしょう。
店長はこれからも本音炸裂であり続けます。
言いたい事は言います。
それが犬を救うことになるならなおさら。
犬は言葉を話せません。
これからも犬の味方であり続けたいと思います!!
これから毎年、桜が咲く季節になったらちわおくんを思い出すと思います。
お客様もありがとうございましたm(_ _)m