家の中では大暴れするのに、お散歩は歩かない子犬。

最近、頻繁にインスタLIVEをしていますが、土日によくいる群れのメンバーにポメラニアンのペコちゃんがいます。

小さいながらも、店長に構えーっ!!とアタックを繰り返すその姿は、ご覧になったお客様も多いと思います笑

ペコちゃんは体はとても小さいのにお家の中では暴れまくり、でもなぜか外でのお散歩は全く歩かない子でした。

ハイパーで噛み付く悩みで最初はUGに来たペコちゃん。
社会化お泊まりではお散歩は歩けず。
その時は月齢も生後4ヶ月と小さかったですし、犬同士の関わりよりも人のほうが好きな感じだったので、エネルギーの発散や刺激をお客様とのお散歩で解消していければいいかな?と店長は考えていました。

しかし、生後5ヶ月になっても、6ヶ月になってもペコちゃんはお散歩で歩きません。

最初は店長は、お客様がお散歩で不安そうにしていて、大丈夫だよ💦とか声をかけたりしているのでは?と予想していました。

大体において、飼い主の放つ大丈夫だよ💦ほど、大丈夫じゃない声がけはありません笑

だ、大丈夫だよ💦の時点で飼い主も不安そうだからです。

そこから生まれる緊張や不安。

大丈夫だよ!と声をかけるほどに高まる緊張感。

それなら無駄に声はかけないほうが良かったりします。

よく、カウンセリングなどでも店長って全然犬に声をかけないんですね。と驚かれたりするのですが、リードで伝わっていたり、逆に声がけが吠えのスイッチになってしまったりするので、何でもかんでも声をかければいいもという訳ではないと店長は思っています。

アフターケアで、緊張しない店長とならペコちゃんもお散歩行けるでしょう!と意気揚々とお散歩の練習をするも、室内では楽しそうにしているペコちゃんはお散歩の練習になった途端、まるでドラゴンボールに出てきたミスターポポみたいな空虚な目をして店長を見つめるのです笑

その時に、こりゃー長期戦になるなと覚悟しました。

そこから、週末のアフターケアをこまめに来てもらう様にお願いしました。

実際のペコちゃんは体力があり、エネルギーの発散と刺激を求めているので、それらを本来であればお散歩でやれれば良いのですが、出来ないとお家で暴れまくり、お客様へのアタックやイタズラが多くなり、大変になります。

こまめにアフターケアに通ううちに、UGでも最初へ固まる事が多かったペコちゃんが群れのメンバーと遊べる様になってきました。

少しずつ変わっていく意識。

広がっていく視野。

外を警戒していたペコちゃんは最初は群れの刺激は若干、我慢する空間や時間でしたが、慣れてくるにつれとりあえずUGは楽しい場所だ!と認識し、来るのを楽しみにしてくれるようになってきました。

そして、お散歩では店長に対してすんごい目をするペコちゃんでしたが、UG内では店長大好き!!店長おもろいやつ!!という認識にも変わっていっていました。

アフターケアに来るたびにお散歩の練習をするも、次第に季節は春から夏へ。

暑いと短時間しか外にいれず、練習時間は限られています。

室内では店長にもあれだけ向かってくる子なので、やり方次第で歩けるようになるのはわかっていました。

でも、歩くかどうかを決めるのはペコちゃん次第。

お客様はおやつをあげてみたりもしたそうですが、頑なにペコちゃんは歩きませんでした。

なぜなら、歩かない理由は他にあるからです。

歩けない。のではなく、歩かないだけ。

歩く意義をペコちゃんが感じていない。

最初は、室内は安全で外は怖いから震えて固まっていました。

そのうちにUGは楽しい、遊べるけれどそこからわざわざハーネスやリードに繋がれて外に出る意味がわからない。

お店ならノーリードで店長と遊べる。

しかし、先日のペコちゃんはいつもとはまた違う姿を見せました。

遊ぶ相手、意思表示を示す相手が柴犬だったり、シュナウザーだったり、かなり強い相手にも立ち向かっていくようになってました。

さらには、店長大好きから、店長を独占したい!みたいに店長が他の子を可愛がったりするとヤキモチを焼くようになりました。

これは、お散歩で何かが起こるかもしれない。と店長は思いました。

だってそれまでは外に出ると目がミスターポポだったので。

夕方になり、お散歩の練習へ。

お店の前からスタート。

お店のドアを開けて、大好きなお店に戻らないかな?と。

本当に外で1歩も歩く姿を見た事がありません。

例え、お店に戻ろうと数歩歩いただけでも凄い事だし、第一歩になるかなと。

それでも、ほんの少しだけ動いた様な気はしましたが、やはり動かず。

刺激の少ない目黒川の方へ。

そして、そこでもいつもと違うペコちゃんの姿を見る事になりました。

それまで、こちらに目を合わせたりする事はほとんどありませんでした。

それが、店長に戻ろうよ。みたいにキューキュー鳴いてアピールを初めてしたのです。

初めて外で見たペコちゃんの意思表示。

そして、行き交う車を怖がったりもしなくなったなと。

この時に、キューキュー言うペコちゃんに特別アプローチはしません。

なんだよ。反応しないのかよ。となったペコちゃんはおずおずとなら私は勝手に好きなところに行く。と数歩、歩き出したのです。

ペコちゃんと出会って4ヶ月になろうとしますが、初めて外で歩くペコちゃんを見ました。

やっとかー。

長かった。

その後にお迎えにいらしたお客様に扉は開いたので、お客様と歩き始めるのも間もなくですよ。とお話ししましたが、お客様はぶっちゃけ信じて無かったと思います。

だって、それまでに何十回とお散歩チャレンジしても歩かなかった訳ですから。

でも、やっとペコちゃんの成長曲線とお散歩が交わった瞬間が来たんですよね。

歩かないのも理由は必ずあります。

歩かないからダメ。

歩かないからお散歩が嫌いなんだ。と簡単に決めつけてはいけないのです。

なぜなら、ペコちゃんは室内ではハイパーだったから。

本来はお散歩も楽しめるタイプなはずなのです。

しかし、外でオールフレンドリーになれるタイプではなく、ポメラニアンらしく警戒心はかなりあって、自分が納得して歩き出すまでにかなり時間がかかっただけなんですよね。

そして、その日の深夜にお客様からLINEが。

そこにはなんと!たくさんの人混みの中を歩くペコちゃんの姿が。

お客様はUGの帰りに恵比寿の盆踊りに行ったみたいで、まさかなと思いつつも地面に置いてみたら歩いたとの事。

もー、めっちゃ嬉しかったですね😭

そして、お客様と歩くのが静かな家の近所じゃなくて、めちゃくちゃ騒がしいお祭りなんだ笑と思わず笑ってしまいました。

やはり強さはあって、歩くかどうかは自分が決める子だったのだなと。

そして、店長の間もなく歩き始めるという予想が当たったので、結果が出るまではかなり時間はかかりましたが、信じてアフターケアに連れてきてくださったこと、諦めずに春先の寒い日も、夏に突入した後の暑い日もお散歩の練習をじてくださったからこそ、こうして結果に辿り着いたのです。

本当に怖がりな子、お散歩が嫌いな子もいるので、そういう子には店長も無理強いはしません。

でも、どう考えてもペコちゃんは強いし、体力もあるし、心の中では刺激を求めているのはわかっていたので。

こういう強い子は歩き出すまでは時間がかかったとしても歩き始めたらもうどこにでもいけます。

だって、ベースは強いのですからね。

お客様にこれから色んなところに行きましょう!とLINEしました。

そして、店長は涼しくなった秋口にペコちゃんと赤い橋までお散歩したいです♪

歩かなかった時間が長かった分、普通に歩けるだけでも本当に嬉しい。

特別な事じゃなくて、普通にお散歩するだけで感じられる幸せ。

1歳までまだお転婆するとは思いますが、ペコちゃんの中でも重い扉はどかーんと開きました。

室内でペコちゃんと歩くのも楽しいけれど、店長はペコちゃんとやっぱりお散歩したいです。

ミスターポポの目ではなく、ルンルンの楽しそうな目で歩く可愛いペコちゃんと歩きたいっ!!

今日も37℃の酷暑ですが、涼しい秋口を待つ楽しみが1つ増えました。

頑固でワガママで自分を持っているポメラニアンは誤解されたりもするけれど、ワガママだから可愛いのです笑!!

あの小悪魔的な可愛さが最高。

いやー、やっぱり犬っていいなぁと改めて思いました。

可愛さ、幸せの形はそれぞれ違って当たり前。

それだからこそ、犬は奥深いし、楽しいのです。