以前から、お散歩の途中にお店に遊びに来てくれてたミニピンのダンボくん。
生後6ヶ月でお母さんのお家に来ましたが、社会化が充分ではなく、お店にいらした際に他の犬とあまり打ち解けられないというお話しは聞いていました。
成犬で、なおかつ自分を持っているミニピンなので、なかなか変えるのは難しいことをお話ししましたが、一生懸命なお母さんの話しを聞き、今回の合宿に来ることになりました。
やはり、想像した通り、いや、想像以上の難易度でした・・・
お店に来たダンボくん、ここはどこなの?
お母さんはどこ?といったような不安な表情。
他の犬たちと遊ぶどころか、他の犬が少しでも体に触れると、ビクッと驚き、逃げようとします。
常に目立たないところにいようとします。
人にも犬にも心を開こうとはしませんでした。
それでも、毎日、毎日少しずつ、他の犬たちと一緒にいれる時間が長くなり、逃げる動作が減ってきました。
急いではいけません。
焦ってもいけません。
無理にやりすぎれば、逆にマイナスになってしまう可能性があったからです。
少しずつ笑顔が増えてきました。
3~4目くらいには、気が付くとそばに居ることが多くなっていることに気が付きました。
他の犬がいる空間にはいれなかったのに、いつの間にかいれるようになっていました。
劇的な変化なありませんでしたが、ゆっくりと我々スタッフにもお店にも慣れてきていたように思います。
途中からは、ふざけて遊べるようになりました。
とにかく、テンションを上げてもらいたかった。
楽しんでもらいたかった。
しっぽもぴんと立ち、いい表情になってきました。
美しい立ち姿ですね。
この人は信用してもいいのかな?というような感じの距離感が続き、
やっと自ら近づいてきてくれて、撫でさせてくれました。
ここにくるまで数日かかりました。
長かった(T_T)
めっちゃ嬉しかったです。
楽しそうな表情も見せるように。
トラジとは、よきライバル!?のような関係でしたね。
以前に合宿に来てくれたダックスのココアちゃん、トイプードルのモコくん、そしてミニピンのダンボくん。
UG合宿組(*≧∀≦*)
みんな大好きだよ!!
一度、心を許してくれたら、かなりべったり甘えてくれるようになりました。
後は、犬相手に遊べとは言いませんが、少しでも慣れてくれたらいいなと思いました。
そして、ある日転機が訪れました!
シャンプーに来てくれたフレンチブルドッグのロビンちゃん。
ロビンちゃんは人懐こく、ノリノリです。
ダンボくんもこっちに来たいのに、怖くて来れません。
と、ここで初めてUGペットに来て、他の犬に意思表示をしました。
「て、店長から離れろっ!」
ロビンさんはガン無視で、私に甘えます\(^^)/
ダンボくんは小声でむにゃうにゃ言いながら、ずっと文句を言っていました。
それでも、頑張ってロビンちゃんをマークしつづけるダンボくん。
ついに店長GET!!
他の犬なら当たり前の行動でも、初日からみている私からすると考えられないくらいに勇気ある行動でした(T_T)
優しく譲ってくれたロビンちゃんありがとう。
ノリノリになる時間が増えてきました。
もっと感情を出していいよ!!
我慢しないで吐き出していいんだよ!!
日中もトラジと骨の奪いあいをするようになったりと、犬らしい行動が増えるたびに感動してしまう私はすっかり保護者の気持ちでした。
同じミニピンの女の子がお店に来て嬉しそうなダンボくん、初対面の犬でもブルブル震えずに、挨拶が出来るようになっていました☆
警戒心が強く、寝るときは人や犬から離れて寝ていたダンボくんが、ある日の閉店後、膝の上で寝てくれました。
お母さんが自分以外では初めてだと仰ってくださってとても嬉しかったです。
時間はかかりましたが、やっと心を開いてくれました。
本当に嬉しかったです。
お散歩もすこしリラックスして歩いてくれるようになりました。
もう周りに他の犬がいても平気です(^^)v
ご飯食べたら、今日も一日遊ぶよ~。
そして、最終日。
激しく遊ぶまでにはいたりませんでしたが、ほんのちょっと絡むくらいにはなりました(^^)v
もう逃げません。
初日は近くに犬がいると固まってなにもできなかったのが、吠えてでも意思表示ができるようになりました。
犬に吠えられて嬉しい気持ちになったのは初めてかもしれません(笑)
みんなと同じ空間でも安心して寝れるようになりました。
もう、この可愛さったらないですね♡
ダンボくんは、今までの合宿の中で最長のお預かりでした。
最初の数日間は、あまりの進展の遅さにお母さんもやきもきしていたと思います。
私もこのまま合宿が終わってしまうのではないか・・・と正直、不安にもなりました。
時間はかかりましたが、しっかりとダンボくんと対話が出来るように最後はなりました(*^^*)
お母さんも一生懸命ダンボくんと向き合っていて、頭がよくて、聞き分けのよい子で、合宿に来なくても大きな問題は無かったと思います。
でも、ミニピンという本来であれば、自己主張が激しく、活発な犬種であることをお母さんが知っているからこそ、このままでいいのだろうか?この子の可能性はまだまだあるのでは?と考え、合宿に来てくださいました。
一生懸命なお母さんに飼われて、ダンボくんは本当に幸せだと思います。
お母さんがお迎えに来たときに他のお客様のわんこが店内にいました。
前までは、見てみぬふりをしてそっぽをむいてその場を離れようとしたかもしれませんが、大好きなお母さんと一緒ということもあって、「ここはボクのホームだぞ!!」と言わんばかりにドヤ顔でその子に向かっていくダンボくんの姿がありました。
お母さん、ワイルドになりすぎていたら申し訳ありません(笑)m(__)m
これからもダンボくんのフォローをさせていただければと思います!!
ダンボくん、せっかく仲良くなれたんだから店長のこと忘れないでね!!
また会える日を楽しみにしております!!
ありがとうございましたm(__)m