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愛犬のしつけに悩む飼い主様のカウンセリング。

今日も、カウンセリングがありました。

ご家族を噛む、吠えるというトイプードルの男の子です。

お店に着くなり、ものすごい勢いで吠えまくり。

もう全然、刺激が足りていません。

お客様がその子を飼った経緯、これまでのことを詳しく聞こうとしても、吠え声がすごすぎて話しが出来ない・・・

群れのメンバーに会わせることにしました。

社会化が出来ていないのは一目瞭然だったので、どうなるかなと思って見ていましたが、しっぽをピーンと立てて堂々として、店長、唖然。

めちゃくちゃ強い。

普通、社会化が入っていなければ、すぐに唸ったり、吠えたり、群れのメンバーに向かっていったり、逆に逃げたりすることがほとんどなのですが、堂々とした姿。

話しを進めると、お客様のご家族でのルールも曖昧で、刺激も足りておらず、雄としての強さもかなりあり、それをお客様が変に叱っていたり、誤解して変なところで注意してしまっていたり、逆に甘すぎたり。

勿体ないなぁと感じました。

犬の問題よりも、人の問題の方が先かなと思いました。

もちろん、お客様は初めて子犬を飼い、頼りになるはずのプロは売ったらはい、おしまい。で、お客様は不安と緊張の手探り状態の中、ここまできました。

細かくお話しをし、ごちゃごちゃになっていた情報を整理し、誤解しているところは説明しました。

確かに強いし、私にも牙を剥きました。

普通の飼い主の方はこれは怖いよなぁ。

でも、店長にはそういうのはあまり通用しないのです笑

お散歩も曖昧な部分が多かったので歩きながらアドバイスし、お店に戻ってきました。

再び群れのメンバーに会わせます。

お散歩も刺激になり、犬もちょっと一息つけます。

今日は、群れのメンバーのリーダー的存在は合宿組のトイプードルのルゥくんでした。

ルゥくんもかなりの強さがあり、みんななぜか近付いては蹴散らされるということを繰り返していました。

強い犬で、嫌われる子もいますが、その強さに惹かれてモテモテの子もいます。

今日は、経験豊富で強い子がルゥくんしかいなかったので、ルゥくんに人気が集結しており、ルゥくんの後を追うその中の一頭にカウンセリングに来たその子がいました。

挨拶の仕方がわからず、でも、ルゥくんが気になって仕方がない様子。

基本的にルゥくんは誰でも許すわけではありません。

挨拶が出来ない子はUGでは遠慮なく蹴散らします。

ところが、カウンセリングに来たその子をルゥくんがおいでよ。遊ぼうぜ。と誘ったのです。

今まで出会った子ならいざ知らず、初めて会った子にルゥくんがそんな風にするのを見るのはかなり珍しかったので、本当に驚きました。

それと同時にカウンセリングに来たこの子とルゥくんは同じような性質、強さを持っていることもわかりました。

合宿組は惹かれあう。

お家では、気に入らなければ噛みつくその子は、問題犬ではなく、すごい可能性を秘めているかもしれないと思いました。

群れのメンバーと会った時に、挨拶はわからないけれど、堂々としていたあの姿。

わからないから、ルールが曖昧だからそうなってしまっているだけで、本当はものすごい逸材なのかなと感じました。

そうでなければ、ルゥくんがあそこまで反応するはずがないのです。

犬は嘘をつきません。

説明している間もその子はどんどん表情が明るくなり、犬同士の会話をしようとしていました。

この子は変われる。

合宿よりも先にやることがお客様にはあるので、まずはそちらをやってもらうようにアドバイスをしました。

この子はまだスタートラインにすら立てていません。

今日、来た子達も写真のようにみんなカメラ目線でお利口に見えますが、飼い主様を悩ませ、どん底に突き落としていた子達です。

それでも、欠点もあるけど、みんな楽しく暮らしています。

また別の日にカウンセリングに来たミニチュアシュナウザーも、吠えるということで来ましたが、私からすると誇り高き、最高のシュナウザーでした。

血統もしっかりしていて、芯が強く、これぞシュナウザー。という素晴らしい子。

お客様にもう1度、シュナウザーという犬種の特性、性格を説明し、吠えるという散歩に行きました。

やはり、人の緊張が強い。

私がリードを持つと、すぐにシュナウザーは明るい顔で私を見ました。

この人、ボクのこと理解してくれるかも!

後ろで見ていたお客様もあんな顔を散歩中にしない!とビックリされていました。

でも、マジックでも魔法でもなんでもないんですね。

今度はお客様にリードを持ってもらい、力を抜いてください。といつものセリフと、シュナウザーが何を感じて歩いているのかを説明しながら歩いたら、あっさりと歩き方が変わりました。

シュナウザーからしてみたら、そうそう、これだよお父さん、お母さん!歩きやすいよ!楽しいよ!と思ったかもしれません。

完全な犬はいません。

逆に不完全な犬もいません。

お客様には、素晴らしいシュナウザーを飼っているのですから、もっと自信を持って、堂々とこの子と暮らしてください。とお話ししました。

犬は喋れません。

人がもっと犬のことを見てあげなければいけないのかもしれません。

アドバイスする我々、プロももっと勉強しなければいけません。

支配ではなく、理解を。

今日のトイプードルと同じような感じの柴犬が先週合宿に来ました。

首輪にリードを着けようとすると噛む。

胴輪を着けようとしても噛む。

お客様は時には30分もの時間をかけて胴輪を着け、なおかつ血が出るほど噛まれていました。

私も2日くらいはまともに触れませんでした。

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そんな子が4日にはこうなりました。

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お客様は、あまりの愛犬の変わりように「なんで?噛まない!店長、どこ触っても噛まないですよ!信じられない。なんで?」と愛犬を撫でくりまわして、喜びと驚きと。

詳しくはブログに書きますが、私もここまで変わるとは思いませんでした。

もう1歳間近のほぼ成犬だったからです。

この子は問題犬ではなく、ちょっとしたズレや、お客様が良かれと思っていたことが裏目に出てしまっていたりしていただけなのです。

柴犬の性質がいまいち理解出来ていなかったのもありますね。

合宿に来なかったら噛み犬というレッテルを貼られたままこの先もずっと暮らしていたかもしれません。

UGに行ってみたら?と紹介してくださった、合宿組の白柴のココちゃんのお父さんとお母さんに本当に感謝します。

それでもぶっちゃけて言うと、毎回、こんなに上手くはいきません。

でも、こういうことがあるから、犬の持っている可能性を信じたいなとも思うのです。

これからも、人と犬の笑顔のために精進したいと思います。

犬を飼って良かったな。

この子を飼って良かったな。って犬を飼った全ての方に思ってもらいたいからです。