犬のハウス・クレートトレーニングの重要性。

久しぶりのブログはハウストレーニングについてです。

新年明けましておめでとうございます!

UGでは、日々愛犬との関係性に悩むお客様のカウンセリングを行っているのですが、その中でも悩みが多いのがハウストレーニングが上手に出来ないという事や、なんでそんなに店長はハウストレーニングに拘るのですか?そもそもハウストレーニングってなんですか?と聞かれることがあります。

フリー、自由にしている方が楽しいし、可哀想じゃないからそうしたい。と思う気持ちは当たり前かと思います。

大人しい子などはそれでも良いと思います。

しかし、UGに来る子達は普通の子よりも強かったり、体力があったり、リーダー気質が強くて自分の意志を強く持っていたり、自己主張が強く我慢が出来ない子が多いのです。

そういう子に、ケージやサークルに入れるのが可哀想だからとフリーにしているとどうなるか?

トイレの失敗、飼い主への過度な甘噛みや噛み付き、必要以上の吠えなどが出てくる可能性が出てきます。

ハウスは閉じ込める場所ではなく、人間の子供で言ったら、安心して過ごせる子供部屋の様なものなのです。

人間の子供に子供部屋を与えて、可哀想。と言うでしょうか?
言わないですよね?

店長の愛犬のロイスも最初はサークル、ケージでギャン鳴きでした。

大所帯のブリーダーさんのケネルから、突然独りになってしまった寂しさ。

それはもう私と関係性を構築して、家と私といれば安全、なおかつ、ケージは自分の安心出来るスペースだと認識すれば良い事はわかっていたので、やる事はシンプルでした。

慣れさせる。

以上っ笑!!

飼い始めてから吠えまくり、鳴きまくってノイローゼになってしまったお客様の子犬を1週間社会化お泊まりさせる訳ですが、夜はもういくらでも吠えていいよ。ってスタンスです。

大抵、吠える子でも3日くらいで諦める事がほとんどですね。

どうしても、集合住宅などにお住いだと3日連続で夜に吠えさせるのは難しいですが、UGであればそれが可能です。

後は、夜にそれだけ吠えるのであれば、日中にお散歩に行く、ワクチンが終わって無い子は自己責任になってしまいますが、バッグに入れて外の刺激を与えて疲れさせて夜寝るように仕向けるなどしても良いかもしれません。

親バカかもしれませんが、ロイスは分離不安はありましたがイタズラや破壊活動は家に来て一度もした事がありません。

おもちゃのみで遊びます。

そういうロイスも、イタズラしないのであれば早々にケージを撤去してフリーで育てても大丈夫だったかもしれませんが、長い目で犬との暮らしは見ていかないといけません。

若いうちは良いですが、年をとって病気などで入院する時にハウストレーニングしている子の方が圧倒的にストレスは少ないです。

大人しく待機出来ますからね。

あとは、ロイスと私は色んな所にお出かけします。

車や時には電車など。

その時はもちろん、ケージ、クレート、バッグなどに入れて移動します。

日頃からハウストレーニングに慣れているロイスはそういう時に一切騒ぐ事はありません。

お泊まりのお出かけにはケージを持っていけば、安心してそのケージで休みます。

逆にフリーにしている方がソワソワして落ち着かないことも。

あとは、トレーニングの意味でいうとハウストレーニングは、飼い主への過度な「依存」を減らす事が出来ます。

年末に、最近お散歩でやたらと吠える様になった。とお客様から相談がありました。

よくよくお話しを聞くと、ハウストレーニングをしていたのに夜に一緒に眠る様になったと。

その子のお散歩の吠えは、依存が深まって、うちらに近付くな、もしくは甘やかされている子であれば、頼りない飼い主を守るために吠えている子もいます。

店長は普段、無駄に戦って欲しくないのでリーダー論であるとか、リーダーになれ!とかお客様にはほとんど言わないのですが、依存が深まって、勘違いさせてしまうと全く関係ないお散歩での吠えが出てきたりするのです。

よく、お散歩で吠えるからとお散歩の時だけ一生懸命練習しても中々、効果が出ないケースがあります。

全ては繋がっているのです。

よく書いていますが、UGに来るレベルの強い子、頭の良い子達は、ハウストレーニング、伏せ、待てなどの基礎トレーニング、その子に合った運動やお散歩が必要となります。

子犬の1週間の社会化お泊まりが終わった後に、お客様から上手くいかなくなったと相談された時に、UGから帰ってきてお利口さんになった!と油断して、その3つのルールを緩めてしまう事がとにかく多いです。

大人しくなってきたからハウスに入れる時間を短くした、忙しいから伏せ、待てをさせなくなった、お散歩の時間や距離を減らしたまたは、ルールを甘くして愛犬の好きな様に歩かせるようになってしまったなど。

でも、それはその子達の問題ではなく、人の、飼い主の問題なのです。

子犬のお客様はとにかく1歳までは絶対に油断しない事。

ロイスはお利口さんですが、日々、この3つは忘れずにやっています。

お出かけする時のパターンは様々です。

これは、ファミリー会に行く時にcombiのカートのバッグのみを車に載せていきました。

軽くて骨組みがしっかりしています。

完全にリラックスしていますね。

眠そうであれば、蓋をすれば寝ます。

トートバッグもよく使いますね。

この時は、広めのトートバッグで移動しました。

この時は東北まで紅葉を見に行きました✌️

山の紅葉の写真をカメラで取る、愛犬と山に紅葉を見に行くのが私の夢で、この日は2つも願いが叶ってとても嬉しかったです。

初めてロープウェイにも乗りましたが、ロイスは全く動じず普通でした♪

また行きたいです。

またある時はキャンプ場にも一緒に行きました。

炭火焼きの美味しいご飯とキレイな景色は最高でした。

目の前のバンガローにこの日は泊まり、簡易的な犬用ベッドはありましたが、ロイスは自分のバッグで安心して寝ました。

長瀞キャンプ場に行ったのですが、ここはドッグランもあってとても良かったです。

ロイスも思う存分ボール遊びを楽しみました♪

リュックタイプでお出かけする事も。

両手が空くので楽ですね。

とにかく、ロイスはどんな形状や硬さであろうが、ハウスと言えばすんなり入ります。

それは、入ればどこかに行けるとわかっているからです。

よく、クレートに入れて病院しか行かないお客様の話しも聞きますが、それだとマイナスのイメージばかりついてしまいますよね。

歩いて行ける公園なんだけど、クレートに入れて行ってみるとか、車にクレートに載せて行ってみるとか、プラスの動機づけも大切かと思います。

最初はハウス、クレートに入ったらご褒美をあげてもよいと思います。

時間が長めであれば噛めるものを入れても良いですね。

最初はおやつが無いと入らないかもしれませんが、そのうちにハウスの声がけのみでハウスする様になっていくはずです。

ロイスは入って欲しいハウスがあれば、天井をトントンすればそこに行けばいいんだなと理解して、初めてのハウスでも入ります。

おやつどころか逃げてしまうとかであれば、最初はリードを付けるとか、抱っこしてハウスと言いながら入れるところから始めましょう。

練習しないとハウスは出来るようにはなりません。

UGに来る子は動きが激しい多動の子も多いです。

そういう子は、ケージやサークルだと逆に広すぎて動き過ぎてしまう事も。

常同行動という、動物園のストレスが溜まっている動物が右へ左へと延々と同じ動きをする子が犬にもいます。

ロイスもそこまで酷くはありませんでしたが、どちらかというと多動タイプでした。

その場合、クレートの方が落ち着けたりします。

ケージ、サークルでずっと動く、ずっとぴょんぴょんジャンプする、左右にずーっと動き続けて、しまいにはうんち、シッコを踏みまくる子などはクレートを使っても良いかもしれません。

生後6ヶ月位になれば、一晩くらいはトイレも我慢出来るようになります。

あと、落ち着きのない子は屋根無しだと出れると思ったり、実際に出てしまう子もいるので、ハウストレーニングをする場合は必ず屋根付きにするようにしてください。

カウンセリングなどで、うちの子は自分の入りたい時に自分で入ったり夜はそこで寝るので大丈夫ですよね?と言われる事も多いのですが、基本は扉は閉める形となります。

扉が開きっぱなしでそこで寝れても、扉を閉めたら騒いだりするのであれば、それはハウストレーニングが出来ているとは残念ながら言えません。

楽しい休日はこうやってたくさんお出かけしていますが、店長と一緒にUGに出勤している時は2歳半を過ぎて、そこまで他の犬と遊ばなくなり、群れから離れてケージで落ち着くことが増えてきました。

群れのリーダーとして、ある程度の仕事をしたら、直ぐにケージに戻りたがります笑

子犬の頃の一日中暴れまくっていたのが嘘のようです。

ご飯の時間が近くなる夕方までずーっと寝ているので、最初は大丈夫なのか?と店長が心配になりました。

しかし、休日はこうして笑顔で過ごし、

いくらでも歩いて、遊べるので、使い分けが出来るようになってきたんだなと思います。

2023年、今年もロイスと色んな所にお出かけしたいです。

移動する時も、移動した先にも必ずロイスが安心出来るハウスも持っていきます。

災害などの有事の際にもハウストレーニング出来ている子の方が圧倒的に一緒に避難はしやすいと思います。

目先の閉じ込めるみたいで可哀想。だけで見るのではなく、広い視野、長い目で見て、安心出来る場所を作ってあげましょう。