シニア犬で12歳のコーギー、緑内障により右の眼球の摘出手術をしました。

今回の記事は、途中で痛みを連想させる写真や表現がありますが、ぜひ読んでいただけたらと思いますm(__)m

私の愛犬のコーギーのジャックは、10月で13歳になります。

アレルギー持ちで、関節がゆるく、フード選びや、関節に負担がかからないように、体重制限などに気を付けなければいけませんでしたが、軽いヘルニアに1度なったくらいで病気らしい病気をせずにここまできました。

ところが去年、突如右目が緑内障になってしまいました。

眼圧が上がり、痛みから目をしきり気にするようになり、それでも、食欲が落ちることもなく、ボール遊びも相変わらず大好きで、先生に診てもらった時に手術をするかどうかの話しもでましたが、どうしても決断することが出来ませんでした。

激しい遊びの後、雨が降る日、その前後の気圧の変化に反応しているのか、変則的に痛みに襲われることはありましたが、それでもなんとか薬や目薬で対処していました。

そんなこんなで半年以上が経ち、お店に久しぶりにジャックを連れて来たときのこと。

急激な痛みに襲われ、前から犬が来るだけでビクビクするジャック。

リーダーとしてみんなを引っ張ってきたジャックの姿はそこにはありませんでした。

すぐに病院へ行き、眼圧の検査をしました。

左目の数値は17で通常の数値で問題なし。

右目は40で左目の倍以上の眼圧の数値でした。

先生が「おかしいな…。もっと数値が高いと思ったんだけどな。これは相当な痛がりようです。高橋さん…。プロである高橋さんだからハッキリ言いますね?僕はジャックの眼球を摘出してあげたい。痛みから解放してあげたい。検討していただけませんか?」

先生は私が頑固で口うるさいことを知っています。

その先生がはっきりここまで仰るということは、それだけ目の状態が悪いということです。

私は先生を信頼しています。

「先生、お願いします。」

「今日まで、手術を決断しなかったのは、目をとることに抵抗があったんですよね?義眼を入れてみますか?でも、目の状態が悪ければ、ジャックのために摘出します。構いませんか?」

「先生に全てお任せします。」

手術の日まで、眼圧を下げる飲み薬を飲み、副作用で吐き気でえづき、2種類の目薬をさせばパンパンになっている眼球を刺激し、キャンキャン鳴きながら痛がるジャックを見て、なぜここまで待ってしまったのか?

痛くて、もうすでに視力を失った目になぜここまで固執していたのか、自分への怒りと、ジャックへの申し訳なさで一杯でした。

そして、手術の日。

手術は、眼球の一部分に切れ目を入れ、眼球の中身を取りだし、ぽっかり空いたところにシリコンボールを入れ、再び眼球を縫い合わせるというもの。

ジャックの目の状態からして、少しでもジャックの負担になりそうであれば、遠慮なく摘出してくださいとお願いしました。

今年、13歳になるシニア犬のジャック。

手術後の感染症のリスクなどを考えると、義眼が上手く馴染まなかったりして、再手術というのは、避けたかったからです。

夕方に病院から電話がありました。
「ジャックちゃんの手術が終わりました。ただ、義眼を入れることは出来ませんでした。」

夜に病院にお迎えに行くと、まだ意識が朦朧としているジャックがいました。

先生の説明を受けました。

「眼球の中に腫瘍が出来ていました。緑内障と腫瘍、両方で眼球を圧迫してようです。あの痛がりようで、40という数値はちょっと低いと感じていましたが、内側からの痛みもあったようです。」

摘出した眼球を見せてもらいました。
目の奥に腫瘍がありました。

先生がジャックの痛がる様子を見て、はっきりと摘出したいと仰ってくださってくれたことに感謝しています。

数値だけではない、獣医師の経験でお話ししてくださったことに。

おかげでジャックは痛みから解放され、摘出したことで、悪性だったかもしれない腫瘍からのリスクからも逃れることが出来ました。

先生、本当にありがとうございますm(__)m

顔の毛を半分剃られ、見た目は痛々しい感じでした。

数日後、経過のために再び病院に行きました。

エリザベスカラーをし、顔の毛は半分無く、見た感じは痛々しいジャック。

病院に行く前にお店に連れてきました。

そのときに、まだお店に来たばかりのトイプードルの子犬のみやびがジャックを見て「なんだこのおっさん。変なのー。こっちに来てみろー。」とジャックの入っているケージの前でジャックを挑発。

緑内障を発症してからは、ジャックが子犬の相手をすることは激減し、ここ最近では、全く相手をしなくなっていました。

スルーするかと思われたジャックでしたが、目をキラキラさせ、「親父、おれをケージから出してくれ!このクソ生意気な子犬をおれが指導する♪」とノリノリに\(^^)/

いやいや、あなた、数日前に手術し終わったばかりですから(笑)

それでも、緑内障からの痛みから解放され、わずか数日でジャックは復活の兆しを見せてくれました。

元気なジャックの姿に、オープン前の店内でスタッフと一緒に静かに泣きました。

そこからの回復はとても早かったです。

なりより嬉しかったのは、年のせいかな、と思っていた毛艶が手術から2週間もしないうちに復活したことです!!

嬉しいのと同時に、それだけ痛みによるストレスがずっとあったんだな・・と思いました。

毛が生えそろい、今ではジャックは完全復活しました。

手術に踏み切るまでに、相当な勇気が要りました。

でも、ジャックはジャックなんだという当たり前のことですが、術後はなぜ目に対してあそこまで執着していたのかなと思うくらいです。

今回の件を通して、またジャックからたくさんのことを教わりました(*^^*)

ジャック、ありがとう。

今回の記事が同じ緑内障に悩む愛犬家の皆様や、その愛犬にとって少しでもお役に立てれば幸いです。

この記事は緑内障になっている子に手術を勧めるための記事ではありません。

手術をするということは、当然ながら麻酔のリスクもあります。

経験して感じたことは、愛犬のために飼い主である自分に何が出来るか?ということをよく考えることだと思います(*^^*)

私も、ジャックが緑内障になってから、沢山の愛犬家や獣医師の方が書いたブログなどを読み、勇気や情報をもらいました。

ありがとうございました!!

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親バカなのはわかっていますが、ジャックは本当にイケメンだと思います(*≧∀≦*)

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ジャックの大きくて真ん丸な目が大好きでした。

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ボール投げが本当に大好きなジャック。

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術後。

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抜糸の日。

表情も明るくなってきました。

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復活の日は近い。

じっくり休んで、表情には自信が満ちてきているのを感じました。

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なにを心配していたんだろう、と思うくらいに、片目が無くてもジャックのボール投げへの熱意は衰えていませんでした(T_T)

むしろ、痛みから解放されたことで、パワーアップしたように感じるほどです(*^^*)

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「親父、もう一回ボール投げてくれ!!」

ジャック、完全復活!!

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ジャックは片目を失った代わりに、永久的な天使のウィンクを手に入れました(^^)v

ジャック、1日でも長く一緒にいておくれ。

これからもよろしく。