今回、合宿に来てくれたのは生後6ヶ月の柴犬の女の子、麦ちゃん。
留守番中に、麦ちゃんが部屋の壁を破壊し、お客様がこれってマズイかも?と思い、カウンセリングに来てくださいました。
麦ちゃんを見た瞬間に、パワーの発散が全く足りていないことは一目瞭然でした。
社会化が終わる6ヶ月を間もなく迎えることもあり、合宿をやるのであれば早急にしましょうということで、お預かりすることになりました。
遊ぶことに我慢すること無いからね。
思いっきり暴れて帰ろう!!
UGへようこそ。
ちょっと緊張はしていますが、他の犬に対しての反応は思ったよりも悪くはありません。
同じ合宿組の白柴のココちゃんが遊びに来てくれました♪
合宿に来た当初は大変だったココちゃんですが、最近は落ち着いてきました。
ココちゃんみたいになれるように、麦ちゃんも頑張ろう!!
夕飯。
待ての練習をします。
そうそう、きちんと目があってからの頂きますで、ご飯を食べようね(*^^*)
初日終了。
2日目。
みんなで繋がって電車ごっこ(笑)!?
ワイヤー・フォックス・テリアのビアンカちゃんがお店に遊びに来てくれました。
子犬同士でも、体力があるこの2頭。
当然、プロレスごっこしますよね(笑)
全身を使って子犬は遊びます。
ビアンカちゃんにつられるように楽しそうに遊ぶ麦ちゃん。
子犬のうちだからこそ、子犬同士で遊ぶ経験がとても大事です。
ビアンカちゃんのおかげで、麦ちゃんは遊びがスムーズになりました♪
お母さん、ビアンカちゃんありがとうございました(*^^*)
少しずつお店に慣れてくるのと同時に増してくる強さ。
2日目終了。
3日目。
これまで充分な運動、刺激、犬との関わり、人との関わり、散歩などが足りていなかった麦ちゃん。
この合宿で今まで経験出来なかったこと、学んで来なかった最低限のルールを体験して帰ってもらいます。
今日の相手は同じ合宿組のフレンチブルドッグのバロン。
体力があり、気も強く、UGに来ているときは、リーダーの小次郎が群れを任せるくらいに日々存在感を増している頼れる男です(^^)v
本来であれば、小さな月齢での必要な遊びが麦ちゃんは欠落していました。
合宿で来る子犬達に多い、他の犬と遊べないというのは、当たり前だと思います。
子犬を迎えるパターンとして、ペットショップからというのが一番多いと思いますが、早くから親兄弟と離され、ケージに個別に入れられ、お家にいっても、ワクチンが終わるまでは外にも出ず。
これでお利口になれ、他の犬と仲良くしなさい、という方が無理な話しだと思います。
みんな平等に学習、体験出来る機会が増えれば、問題犬と呼ばれている子犬達は激減するはずです。
子犬として、当たり前にしてこなければいけなかった体験を埋め合わせていくのがUGの合宿です。
先輩が後輩の面倒を見るのがUGのルール。
バロンも子犬の頃に小次郎などの先輩にたくさん叱られながらも遊んでもらって、今があります。
成長した今でも、体力が有り余るバロンは、自分の体力を発散するためにも、合宿に来る子犬の相手を喜んでしてくれます(*^^*)
生後2ヶ月くらいの子犬がやる遊びも、生後6ヶ月の麦ちゃんがやるとそれはものすごい迫力です。
今まで吐き出せなかった想いを全て吐き出して欲しい。
子犬が遊ぶのは当たり前。
感情を吐き出せずに、思いが違う方向にいってしまっているのを問題犬と決めつけてもいいのでしょうか?
バロンはわざと投げられます。
想いを全て受け止める。
子犬にいくら噛まれても、バロンは遊びをやめません。
自分が子犬の頃に、たくさん遊んでもらったからでしょうか?
バロンも子犬の頃は先輩犬がうんざりするくらいに一日中遊んでいましたが、今や立場は逆転し、受ける立場です。
フレンチブルドッグの皮膚は厚く、たるんでいます。
噛みつきにも耐えうる皮膚と、強い精神力をバロンは兼ね備えています。
UGで様々な犬と会い、経験を積みまくり、ここまで大きくなりました。
体力がある麦ちゃん。
気持よく遊ばせてくれるバロンとの遊びが楽しくてたまりません。
何時間もこの遊びは続きました。
犬との関わりは、今回の合宿でクリア出来るでしょう。
麦ちゃんが休むと、「もう終わりか?それでお前は満足なのか?」と麦ちゃんをあえて、ちょんちょん突付いて挑発するバロン。
「そんなわけないでしょ!!」と当然、挑発に乗る麦ちゃん(笑)
というわけで、再び戦いがスタート。
バロンをぶん投げる麦ちゃん\(^^)/
すごいパワーです。
ご来店頂いたお客様からは「大丈夫なの?」と心配されるくらいに激しい遊びは延々と続きました。
もはやどんな体勢なのか(笑)
もはやどんな体勢なのか2(笑)
それでも、遊びの最後は、バロンがきっちり締めて終わりました。
最初はなぜ叱られているのかわからず、逆ギレしていた麦ちゃんも、本気のバロンの叱りに、最後は驚きながらも受け入れて終了。
バロン、素晴らしいです!!
ただ、気になることがあり、それは人の手を結構な強さで噛むことです。
以前に合宿に来た同じ柴犬のげんくん、ココちゃんも同じように顔を触ると絶叫してイヤイヤしましたが、麦ちゃんとは違い、怖いがゆえの行動でした。
麦ちゃんは生後6ヶ月。
大人への階段を昇り始め、自分の強さもビアンカちゃんやバロンと遊ぶことで認識したと思います。
お客様にお聞きしたところ、子犬特有のもの、歯がかゆいからだと思っていたとのこと。
もちろん、それはあると思います。
でも、麦ちゃんは違うと私は感じました。
柴犬は愛玩犬ではありません。
飼い主だけでなく、トリミングや動物病院で本気で噛みつく柴犬は残念ながら多いです。
噛まれた場合、ダメージは半端ではありません。
中途半端な気持ちでいったら、子犬でもこっちがやられます。
まだギリギリで間に合いそうです。
全身を触られることに慣れさせることにしました。
閉店後、顔を触ると案の定、絶叫しながらの噛み付きが。
本気です。
これ以上触ったら噛む。
ハッキリとその意思を感じます。
それでも、ゆっくりと顔、前足、後ろ足などを1つずつ納得させながら噛まなくなるまで時には絶叫されながら、噛まれそうになりながらも最終的は落ち着いて受け入れるまで触り続けました。
人を噛むようになったときに、悲しみ、苦しむのは誰か?
飼い主も悲しいですが、噛む犬もまた悲しく、苦しいのです。
笑顔で飼い主を噛む犬はいませんし、最初から人を噛みたくて噛み犬になる子犬もいません。
生まれながらに攻撃性が高い個体や犬種、護衛犬や、闘犬などの目的で意図的に攻撃的な犬に育てなければ。
そして、人がその子犬の想いをきちんと受け止め、正しく育てれば犬はきちんと育つのです。
お客様には、豆柴だから、体が小さいから、まだ子犬だから、女の子だからとかは一切関係なく、なんとなく麦が成犬になったら落ち着くだろう、噛まなくなるだろうという考えはいったん捨てて、良い意味での危機感を持ってください、麦ちゃんが1歳になるまでは、やれるだけのことはご家族の皆さんでやりましょうとお伝えしました。
絶叫しまくった麦ちゃんでしたが、麦ちゃんがトラウマになったり、私が嫌われることはない自信がありました。
それはなぜか?
やみくもに「怒らず」に、狙った場面、最適な「タイミング」で、「短く」、「感情的にならず」にアプローチし続けたからです。
例えば、犬を叱ったり、注意をする時に、怒りの感情であったり、こらー!と言いながらも内心、ビクビクと怖がりながらやったり、この子に嫌われるんじゃないかと不安になりながらやったり、なめられちゃいけない、リーダーにならなければいけないという気持ちがあると、まず失敗します。
ブログで何度も書いていますが、お散歩で吠える犬がいたとして、お散歩の時に、吠えないかな…?と飼い主が不安や緊張をしている時点で、それは即座にリードを通して犬に伝わり、結果として吠えやすい状況になります。
それは、叱る時や注意する時も同じで、その時は、心は揺らがず、信念を持って。
やりたくないけど、なめられちゃいけないんだ!リーダーにならなきゃ!…と愛犬を抑え込み、マズルコントロールだの、叩くことは、犬の方からしてみたら、いつもは優しいお父さんや、お母さんがなぜか必死の形相で、泣きそうになりながら自分に向かって来るように見えるでしょう。
飼い主が素手で向かって来て、犬は怖くて唸って、それでもやめないから必死になって噛んでしまったら、今度はさらに懲らしめるために、ネットやしつけの本を読んだりして情報収集し、最後は丸めた新聞紙を手に持って・・・
それで上手くいくでしょうか?
いきませんよね。
犬の心が壊れます。
わけのわからないタイミングで、叱ったり注意すれば、犬に嫌われます。
なんで言うこと聞けないの?何回言ったらわかるの?ねえ?どうして?などと言いながら、しつこく怒られ続ければ、どんどん犬も反抗的になっていきます。
中途半端に叱れば、本当の意味で犬は叱られたと感じずに、飼い主への不安や疑念が残ります。
叱る、注意する時は、タイミングよく、短く、強く。
そして、一度叱る、注意すると決めたことは、いついかなる時も、その場でやることが肝要です。
時には注意し、またある時は注意しない。
これでは犬は何がなんだかわかりません。
そして、叱った後や、注意した後は、人は「感情を引きずらないこと」が大事です。
一度、やると決めたら貫いてやること。
それが出来ないなら叱らないほうがいいかもしれません。
犬も混乱しますので。
ですから、今までこのブログでは、そういう勘違いを、見ている方が起こさないように、叱りについてはあまり書かないようにしてきました。
しかし、私を良く知るドッグトレーナーさんと話しているときに「高橋さんのブログも合宿も素晴らしいと思うけど、優しさだけではなく、叱ったり、注意することもきちんと書いた方がいいと思う。高橋さんのブログを読んで、優しくしているのに愛犬との関係が上手くいかないと悩み始める方がいるかもしれないよ?」とアドバイスを受け、今回はきちんと書くことにしました。
叱らなければいけないケースや、きちんと注意したほうが良い犬はいます。
しかし、お客様はとても優しい方です。
そのお客様に、叱れと言っても無理が生じ、緊張や不安が生まれ、おかしな方向にいく可能性があります。
ですから、厳しく出来なくても、麦ちゃんの性格、特性を理解して、お散歩などでそれらを上手に消化していくようにアドバイスしていくことにしました。
柴犬は、自分を持っている犬種です。
そういう性質だからこそ、子犬の時にきちんと接すれば、まさしく忠犬になれる素質を持っているのもまた柴犬なのです。
私にはたくさんの子犬を育てた経験があり、柴犬の子犬の扱いには慣れています。
お客様に私と同じことを求めても、それはまた難しい。
だから、お客様はプロである私を頼り、この合宿に来たわけです。
私が麦ちゃんにするのは、これから先の楽しい「未来を見据えた叱り」であり、注意です。
完璧なしつけの方法はありません。
1つのやり方で犬がみんなお利口になるなら、こんなに悩む飼い主の方や犬はいないと思いませんか?
厳しい飼い主の方よりも、優しい飼い主の方が圧倒的に多いはずなのに、私がブログを書くたびに問い合わせがどんどん増えていくのはなぜなのでしょう?
規律と最低限のルールは必要です。
最近は、優しいしつけ、叱らないしつけが多くなってきていますが、それらは時にその子、その犬の「今」しか見ていないのではないか?と思うことがあります。
叱ったら犬が傷付く。
人を嫌いになるということをよく聞きます。
例えば、母犬が子犬を叱るときは、子犬がきゃんきゃん鳴くくらいに強く噛むときがあります。
それで子犬が母犬を怖がるようになるか?
嫌いになるか?
なるわけがありません。
母犬は、子犬を叱った後、子犬を噛んだ同じ口で子犬を優しくなめます。
母犬がこのままじゃいけないよ、危ないよとその子がきちんと成長するために、それこそ子犬の未来を思って叱り、そこにあるのは、我が子を思う母犬としての愛情です。
犬は家族です!と言いながら、なぜかしつけになると犬になめられてはいけない、人がリーダーにならなければいけないとガチガチに考えてしまい、支配する考えや、可愛い愛犬となぜか必死に戦う飼い主。
それとは逆に、犬だから勝手に育つでしょ、子犬だから、成犬になったお利口になるでしょ、可哀想で怒れない、嫌われたくないという飼い主の方も多いですね。
子犬が可愛いのは当たり前です。
可愛いことも大事ですが、それよりも大事なのは、成犬になった後の10年近くにも及ぶ生活の方が私は大事だと思います。
犬を手放す時の理由として、「こんなに飼うのが大変だと思わなかった」ということをよく聞きます。
聞けば、子犬の頃は大変可愛がり、そのうち大人しくなるだろうと思っていたが、大人しくなるどころか、どんどん子犬はパワーアップしていき、慌ててしつけの本を読んだりして厳しくするものの、唸るようになるなどして、逆効果になっていき、最終的にはギブアップしてしまう。
子犬は可愛いだけのぬいぐるみではありません。
この子がこのまま成犬になったらどうなるのか?ということを冷静に、客観的にイメージしなければいけません。
犬の気持ちを考えず、理解せずに叱り続ければ、それは犬を傷付けることになりかねません。
そのご家族の環境、家族構成、家族な方の性格、飼われている犬種、その犬の性格を含め、私は合宿を進め、アドバイスをしています。
先程、登場した白柴犬のココちゃんも数ヵ月前までは、興奮や不安が高まると、絶叫しながらお客様の手に噛み付いていました。
今は、たまに興奮しますが、予想以上に落ち着いて、柴犬としてはとても表情豊かで、素晴らしい柴犬に育ちそうです。
ココちゃんのお母さんは、飼い始めた当初は、どうしたらよいのかわからず、夜な夜な泣いていたそうです。
最初の合宿でココちゃんのお父さんとお母さんに伝えたことは「1歳を迎えるまでは大変だと思います。でもきっと今の大変さが懐かしい思い出になるはずです。一緒に頑張りましょう。」とお話ししました。
今は、元気で大変なこともありますが、ココちゃんとの生活を楽しんでおられます(*^^*)
必ず麦ちゃんを笑顔で、お迎えにきたお客様にも笑顔で帰ってもらいます。
今日、初めて本気の叱りと注意を受けた麦ちゃんはがっくりと落ち込んでいましたが、数十分休ませ、少し落ち着いたところで、夜のお散歩に行くことにしました。
どこまでいけるかわかりませんが、合宿中に、今までに足りなかった経験を取り返さなくてはいけません。
麦ちゃんのお散歩の様子は、とにかく地面の匂いを嗅ぎまくり、視線は常に下で、車などが怖く、交通量が多いところではブルブル震えて歩けなくなるというものでした。
ジグザグに歩き、真っ直ぐ歩けず、視線は常に下、意識も常に下。
一体、誰のためのお散歩なのか?
そこに飼い主の存在はあるのか?
地面の匂いを嗅ぐことは、犬にとってとても楽しいことです。
ただリードを持って、犬が行きたい方向にひたすら行き、犬に引っ張り回され、物音にビックリしてパニックになる。
短いリードで繋がっていて、目の前にいるはずなのに、麦ちゃんとの距離はものすごく遠く感じました。
お父さんとお母さんに、今のこの状態のお散歩を、犬の散歩ってこういうものでしょ?とは思ってもらいたくない、その先の違う世界を感じてもらいたいと思いました。
店長、燃えまくりです。
私は犬とのお散歩は人との共同作業だと思っています。
同じ道を歩き、同じ時を過ごし、同じ風を感じる。
公園などで自由に匂いを嗅ぐのはいいと思います。
お散歩のポイントで、自由に嗅がせる場所を作ってもよいでしょう。
私のイメージするお散歩は、やはりリードを通して、犬と心も繋がっている感覚があるお散歩です。
代官山方面に歩き始めました。
車や自転車など、麦ちゃんが怖がり、反応するのは大体予想は付いています。
私が緊張すると、それはリードを通して麦ちゃんに伝わるので、パニックを起こしてもこちらは冷静に対応出来るように、リラックスしながらも前だけでなく、後ろや横も含めて、全方向に神経を集中させます。
車もなく、周りにも人や自転車はないところで、私が少し気を緩めたところで、麦ちゃんがいきなりパニックを起こしました。
転びそうになりながらも、なぜパニックを起こしてたのかがわからずに、周りを見渡すと、ジュースの自動販売機の灯りに驚いてパニックを起こしたことがわかりました。
マジで…?
そのレベル?
その後も、少しの刺激でパニックを起こし、そのたびに突発的な動きをするので、私は何度も転びそうになりました。
申し訳ないけれど、野犬と歩いているような感じでした。
こちらの意図など全く通じず、いきなり飛び上がったり、横にジャンプしたりと予期せぬ動きをし続けるので、まずはきちんと歩くよりも、事故や怪我をしないようにと思うくらいでした。
なんとか代官山に到着。
麦ちゃんは子犬ですが、もう生後6ヶ月。
この合宿で普通にお散歩が出来るように間に合わせたい。
それが出来なければ、これから先もおどおどし、ビクビクしながら、ジグザグに好き勝手に歩き、車がたくさん通る道は避けて裏道や細い路地を歩く散歩しか出来なくなるかもしれないからです。
この子は身体的にも精神的にも刺激を求めています。
ただ、今は恐怖と警戒心が勝ってしまっているのを、1つずつクリアして、楽しくなるようにしていきます。
残念ながら、今のお散歩の状態で、リードを持っている私の存在は麦ちゃんの中ではほとんどありません。
そんな余裕は今の麦ちゃんにはないのです。
1頭でお散歩しているような状況だから余計に怖い。
誰と歩いているのか?
店長だよ(笑)!?
もっと信じて。
山手通り。
車がたくさんで怖いよね。
納得するまで付き合います。
お散歩終了。
濃い1日だったね。
大あくび。
お休みなさい(*^^*)
3日目終了。
この日はかなりみっちりやり、4日目は店長がお休みで、麦ちゃんも体力回復の日♪
5日目。
車は怖いけれど、体力は持て余し気味の麦ちゃん。
今日はたっぷり時間を取ったので、思う存分に麦ちゃんと向き合います!!
車を克服しながら長距離のお散歩に行こう!!
そうだ、車がたくさん通る山手通りをひたすら歩いて、代々木公園に行ってみよう!!
代々木公園、歩いて行ったらどれくらいかかるんだろ?
まぁ、麦ちゃんの体力が尽きることはないからとことん行ってみようと思いました(笑)!!
怖いからと前に進まなければ、いつまでも成長は出来ません。
自動ドアにビビるまくる麦ちゃん(笑)
怖いけれど、体を動かしたい!という気持ちの方が勝っていて、どんどん引っ張りながら歩く麦ちゃん。
この時、麦ちゃんの心は開放に向かっているので、引っ張りを無理にやめさせることはしません。
まずは、とことん付き合ってあげる。
たらたら歩いても、柴犬には刺激になりません。
ガンガン歩く!!
超早足で(笑)!!
怖いものばかりで、前を向かず、下を向き、地面の匂いをかぎながら歩く麦ちゃんの視界はものすごく狭く、周りを見ることが出来ず、対象物が近くなった時に、初めてそれに気が付き、ビックリしてパニックを起こすという歩き方なので、それをまずはやめさせて、前を向いて、真っ直ぐに歩けるようにします。
下を向かず、前を向き、自分の目で怖いものをきちんと見て、確認し、納得させていく作業です。
山手通りは車の交通量がかなり多いです。
歩きながら、車の音も慣れさせていきます。
ガソリンスタンドをじっと見つめる麦ちゃん。
何に反応してるんだろう?と一緒に私も考えます。
どうやら洗車機の音に反応しているようでした。
高速で動くブラシ、水の音。
外の世界は室内で体験できない音や刺激に満ち溢れています。
納得してから進もうね。
自動販売機のモーター音に反応?
しばらく歩くと、代々木公園はこの辺じゃなかったかな?という景色になって来ました。
車では何度も来ていますが、歩いてくるのは初めてなので代々木公園がどこにあるのかがよくわからない店長(笑)
とりあえず、道を渡って反対側に行くことにしました。
ジグザグ歩行も無くなってきて、真っ直ぐに歩けるようになり、車にもそこまで怯えなくなってきた麦ちゃんでしたが、信号待ちで止まるとまたブルブルと震えだしました。
そっかー。そういうことか。
自信満々にガンガン突き進み、基本的に止まらない私が止まることは、麦ちゃんからしてみると、なんで止まったんだろ?なんかあったのかな・・?と警戒しているように見えました。
赤信号だから止まるということは、あくまでも人間のルールであり、犬は最初は理解出来ませんよね。
そういうこともあるのか、とまた1つ、犬から教わりました。
麦ちゃんに止まることもあるけど、何でもないことを伝えるために、震えが止まるまで待ちました。
1つずつクリアしていこう!!
道渡った先には階段が。
めっちゃ腰が引けている麦ちゃん。
練習してみよう!
慎重に、ゆっくりと階段を下りていきます。
下りている途中ですれ違った女性から「あら、階段が怖いのかしら笑?頑張ってね(*^^*)」と優しい言葉をかけてもらいましたが、麦ちゃんの足は伸びたまま\(^o^)/
階段を下りたら、今度は踏切があり、電車が目の前を通り、車が怖い麦ちゃんは当然電車も怖くて、電車を見て固まってしまいました。
何度も、何度も電車をやりすごしすと、麦ちゃんに少し余裕が出てきたので、踏切を渡りました。
渡ったものの、私が今どこにいるのかわからなくなり、スマホのナビに導いてもらい、
なんとか代々木公園に到着♪
柴犬にはやはり土が似合いますね(*^^*)
さらに進むと、ドッグランが。
中では楽しそうに犬たちが走り回っていました。
遊んでいる犬たちを観察させながら、少し休憩して、再び出発!!
さぁ、中目黒に帰ろう!!
NHKホールの前を通過し、坂道を下っていくと、線路が。
さっきの踏切よりも電車との距離が近い・・
ダメそうだったら、反対側を通ることにして、電車が来るのを待つことに。
目の前に電車が迫って来ます。
お、意外と平気かな?
おーーーーっ!!
尻尾も下がらずに普通にしてます!!
電車を見送る余裕も。
すごいぞ麦ちゃん( ;∀;)
渋谷駅の方に進んで行きます。
なんか、オシャレな感じ(*´艸`*)
人が多くなって来ました。
普段、買い物などに来ている渋谷を犬と散歩するというのも不思議な感覚でした(笑)
ヒカリエの前に来た時、時刻は夕方で帰宅ラッシュだということに気が付きました\(^o^)/
すごい人。
歩道橋から、反対側に渡る途中で、渋谷駅の改修工事が見えました。
見てみー、すごいねー。と、麦ちゃんと一緒に眺めてみました(笑)
大きな機械音。
しばらく眺めて次へ。
麦ちゃんドッグカフェデビュー♡
渋谷のカリン堂さん、いつもお世話になってます(*^^*)
店長も一息つきます。
麦ちゃんも一息。
麦ちゃんも可愛がってもらって、ご満悦♪
3時間にも及ぶ長い旅も終わり。
楽しかったね(*^^*)
麦ちゃんから余分な力が抜けています。
店長に甘える麦ちゃん。
可愛い。
あー、可愛い(笑)
5日目終了。
6日目。
お母さんが途中経過を見にいらっしゃいました。
早速、お散歩へ♪
嬉しくてリードは引っ張りますが、そこには車に怯え、ジグザグに勝手に歩く麦ちゃんはいません。
普通に歩けること、車に怯えないことに驚くお母さん。
そのために、色んな所を歩き回りましたから(^^)v
お散歩から戻り、経過を報告する際にも、興奮することなくリラックスしている麦ちゃんにさらに驚くお母さん。
たった3日前までは、顔を触ろうとするだけで人の手を噛み、ちょっと注意しようとすれば絶叫していた麦ちゃんが見せたこの柔らかな表情。
テーブルの上で落ち着いていることに、私はビックリしました。
表情も険しさはなく、リラックスしています。
お母さんが初めて体験した、この子が全身の力を抜き、お母さんに身を委ねた姿。
泣きそうになるお母さん。
私も見ているだけでうるうるしました。
次の日は、お父さんがご来店。
早速、お散歩へ。
店長、付いて来てる?
「全然前と違う!普通に歩ける!」と喜んでくださいました。
電車ももちろん、平気です(`・ω・´)ゞ
夕日に照らされるお父さんと麦ちゃんの後ろ姿はとても幸せそうに見えました。
そして、お店に戻るとだらーんと脱力♡
「信じられない、別の犬みたいです。嫌がらず、噛まれずにこんなに触れたのは初めてです。」とお父さん。
嬉しそうに愛おしそうに、麦ちゃんを撫でていました(*^^*)
肉球♡
店長は肉球が好きなのです(*≧∀≦*)
残りの日数は、遊ぶ犬がいない時は骨をガジガジ囓らせたりしました。
家の壁を破壊せずに、骨を噛みなさい。
人の手を噛まずに、骨を噛みなさい。
口が大きい(笑)
楽しそうです♪
時には骨の形を変えてみたり。
すごい顔で噛んでいますが、噛むというのは犬の本能です。
お友達も出来ました(*^^*)
おもちゃの取り合いっこ。
1頭だけでは出来ない遊びです(*^^*)
みんなが麦ちゃんの体力に付いてこれなくなったら、おもちゃで遊びまくり♪
お気に入りのうさこ人形。
次から次へと遊んでいました。
最終日には、ココちゃんが来てくれました!
ココちゃんのお父さんとお母さんがわざわざ麦ちゃんと遊ばせたいと連れて来てくれたのです。
本当にありがとうございますm(__)m
ココちゃんのことでお客様も悩んだから、麦ちゃんのご家族の気持ちがわかるのですよね。
麦ちゃんはみんなに想われて幸せだね♪
挨拶もそこそこに、
なんか、お互いにガウガウ言いながら、
プロレスごっこ開始♪
初日とは全く違う動きを見せる麦ちゃん。
麦ちゃんは帰るその日まで、超濃厚な時間を過ごしました♪
ココちゃんありがとう!
合宿終了。
麦ちゃんは大きな変化を遂げお家に帰って行きました。
その後、お客様から麦ちゃんの様子をお聞きしました。↓↓↓
その後、麦は別の犬みたいです!
ビビリの性格とかは変わらないのですが、根っ子の部分がガラッと穏やかに変わった感じです。
一気に大人になりました。
たまー興奮した時、イライラした時に物に当たったり、暴れたりしてはいますが…すぐ収まります。
ちょいイタズラしても、ダメと言葉だけで通る事がほとんどで、感動してます
人間に対して噛んでくることはほぼなくなりました。人間に対する信頼みたいなのも生まれてきた気がします。
前はテーブルの私達のご飯に突進してきていたりしてたのが、興味は示すけど手は出さない様になりました!
お散歩はだいぶまっすぐ歩けるようになって楽になりましたが、たまに斜めに歩いたり、引っ張ったりありますが、散歩の中頃には大体落ち着いています。
休みにはロング散歩したり、電車でお出かけしたりして楽しんでます。
一週間でここまで変わるのかと家族でびっくりしています。
預けてよかったねといつも言ってます。
ただ、最近要所要所ですが、ちょいワガママな時があるので、月末くらいにシャンプーでUGさんにお邪魔して思い出させようと思ってますー。
嬉しいです。
ありがとうございます!!
最後の方で思わず笑ってしまいましたが、麦ちゃんとの関係は大きく変わったようです。
お客様は、初めて飼う子犬との暮らしに戸惑いましたが、たくさんのアドバイスと共に、麦ちゃんへの意識、考え方が変わったかもしれませんが、ベースの優しさは何も変わっていません。
まだ子犬なので、色々とやらかす可能性はあります。
でも、私はもう大丈夫だと思っています。
そう思えるほどに、熱い気持ちと愛を麦ちゃんに注いだつもりです(*^^*)
麦ちゃん、本当に濃密すぎるくらいに濃密だったね(笑)
よく頑張りました!!
でも、調子に乗ったらまた店長の愛のムチが飛ぶかもよー(笑)!?
暴れたくなったらいつでもUGにおいで。
いつでも仲間は待ってるから。
最初から悪い犬はいません。
1頭だけで子犬はなかなか育ちません。
悪い犬、問題犬と呼ばれる子犬が少しでも減りますように。
麦ちゃんはこれから楽しい犬生を送ります。
優しいお父さんとお母さんとともに(*^^*)
最後にいつもの一言を。
やっぱり犬って最高なのです!!
麦ちゃん、ありがとう!!
初めまして。
私も7か月のホワイトテリアの女の子飼っています。
麦ちゃんと同じようで、パワーがあり余っていて、7歳になるホワイトテリアのお姉ちゃんに体当たりをしながら、遊んでアピールが日々盛んです。
お散歩で疲れさせようと長距離を歩くように心がけています。
生後5ヶ月くらいまでは顔の周りに来るものに対してガウガウ言ってましたが、現在はそれは克服できて、今はどこを触っても怒りません。
2~3質問なんですが、
地面を嗅ぐお散歩は自分がスピードを変えずに歩き、注意は一切しなくてもいいんでしょうか?
他のワンこに遭遇した時はどんな行動をとればいいんでしょうか?
人懐こいので人を見るとシッポを振って行きたがりますが、阻止が必要でしょうか?
3匹目のテリアですが、今回の子は一番大変そうです。
今回のようなお散歩は、3~4日でコースを変えて長時間歩けば、素人でも少しは変化がみられるでしょうか?
コメントありがとうございます(*^^*)
ウエスティを飼われているのでしょうか?
テリアの性質もあるので、一概に麦ちゃんと同じやり方でなくても良いかもしれません。
実際に見てないので、はっきりしたことは申し上げられませんが、飼い主様がその子をどういう成犬に育てたいのか。という明確なビジョンを持つことが大切かと思います。
吠えることにも、噛むことにも、全てにおいて意味があり、その子によって違います。
曖昧な表現で申し訳ありませんが、とにかくハッキリと言えることは、1歳までとにかくその子のことを考えて育てて頂きたいということです。