膵臓に優しいドッグフードの選び方

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膵臓の機能が衰えているわんちゃんにとって、どのようなフードを選べばよいのか、その指針について解説します。

膵臓の機能

膵臓は、食物の消化吸収に重要な役割を果たしている膵液を分泌したり、血糖値を調整するために必要なインスリンやグルカゴンを生成している器官です。

膵炎などにより膵臓の機能が衰えると、消化能力に障害が出る場合があります。

膵臓の機能が衰えたワンちゃんに推奨されるドッグフード

高脂質を避ける

高脂質のドッグフードは低脂質のドッグフードと比べて消化に時間がかかる傾向にあるため、膵臓に負担を掛ける場合があります。そのため、脂質が多く含まれるドッグフードは避ける必要があります。個人的には脂肪が10%以下のドッグフードを推奨します。

不溶性食物繊維の過剰な摂取を控え、水溶性の食物繊維を摂取する

水溶性繊維(可溶性繊維)を多く含むドッグフードが推奨されます。水溶性食物繊維としては、難消化性デキストリンオリゴ糖サイリウム(不溶性繊維も含む)が挙げられます。

一方で過剰な不溶性繊維を摂取することは胃腸に長く食物がとどまることに繋がり、膵臓に負担を掛ける場合があるので過度な摂取は控えましょう。

EPA、DPA、及びDHAの摂取

人における研究で、オメガ3脂肪酸のEPA、DPA、及びDHAを多く摂取することで慢性膵炎や急性膵炎のリスクを下げられる可能性が示唆されています。EPA、DPA、及びDHAを多く含む食品としては、魚油やクリルオイル、サーモンオイルなどが挙げられます。
参考文献 Fish, n–3 PUFA consumption, and pancreatic cancer risk in Japanese: a large, population-based, prospective cohort study(04 November 2015)

中鎖脂肪酸の摂取(エネルギー不足の場合)

人における慢性膵炎の食事指導では、中鎖脂肪酸の摂取が推奨される場合があります。吸収性に優れた中鎖脂肪酸は、すぐにエネルギーとして利用できるため、カロリーが不足しがちな場合に役立ちます。カプリル酸(オクタン酸)やカプリン酸(デカン酸)が主な中鎖脂肪酸で、ココナッツオイルなどに多く含まれています。

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この記事の筆者

吉武 雄史UGpet Inc. 代表取締役社長

小学校の卒業文集に「ペットショップの店長になりたい」と夢を記し、20歳となり1年間アルバイトをして貯めた資金を元手として、明治大学在学中にUGペットを創業。現代表取締役社長を務める。愛犬はトイ・プードルのくるみとミニチュアダックスフントのビビ。ZENペットフードの開発者です。

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